【ねこ太の看護師国家試験勉強】免疫の解剖生理 白血球の種類と機能 バッチリ克服!

ねこ太の看護師国家試験勉強

こんにちは!ねこ太🐈です。

今回は『免疫』、その中でも『白血球』についてバッチリ克服していきます!

それでは、国試合格🌸に向けてねこ太🐈と一緒に楽しく勉強していきましょうヽ(*^^*)ノ

 

ねこ太
ねこ太

自分でノートにまとめるより、参考書に書き込んで勉強していくタイプの人にはレビューブックがすごくオススメです!

ちなみに‥わたしもそういうタイプです♪

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白血球に関する看護師国家試験問題を解いてみよう!

ねこ太
ねこ太

良かったら、力試しと思って‥ぜひ看護師国家試験問題を解いてみてくださいね!

後半の『看護師国家試験問題のねこ太解説』で解き方を解説していきます。

看護師国家試験問題(第104回 午前10問)

免疫機能に関与する細胞はどれか。

1.血小板
2.白血球
3.網赤血球
4.成熟赤血球

 

看護師国家試験問題(第103回 午後30問)

白血球について正しいのはどれか。

1.酸素を運搬する。
2.貪食作用がある。
3.骨髄で破壊される。
4.血液1μL中に10万~20万個含まれる。

 

では‥この看護師国家試験問題を解くのはもちろん♪

授業のテスト臨床で活かせる知識を身に付けるために、これから一緒に楽しく『広げ学習』をしていきましょうヾ(≧∇≦*)/ 

 

ねこ太
ねこ太

広げ学習』とは、気になったことなどを調べながら、広~く・深~く知識を身につけてい学習のことです。(by ねこ太)

 

ナス美さん
ナス美さん

↑↑

全部が予想問題だから、初めて出会う問題ばかり!

自分の力試しとか、復習するのにとってもいいかも♪

 

白血球の種類と機能

まず、ざ~~っと見渡してみましょう。

こんな形で頭の中に入れていくと分かりやすいです。

 

 

ここにはありませんが、白血球は『造血幹細胞』という細胞が元となって、分化していきます。

大きく3つの種類に分かれますが、それが‥『顆粒球』『単球』『リンパ球』です。

 

カン子さん
カン子さん

造血幹細胞って、どこかで聞いたことがあるような‥。

 

ねこ太
ねこ太

いいですね。

実は、造血幹細胞は骨髄にある細胞で、赤血球血小板も同じ細胞から作られます。

まさに葉っぱを生やす『幹(みき)』となるような細胞なんです。

  

では、順番に‥理解を深めていきましょう!

 

顆粒球の種類と機能

ナス美さん
ナス美さん

なんで顆粒球って名前なんだろう?

カン子さん
カン子さん

顆粒みたいな粒状の形をしているからかな?

ねこ太
ねこ太

実は、顆粒球は細胞の中に沢山の『顆粒』をもっているから、その名前がついているんです。

ちなみに‥この顆粒の効果は『殺菌』です。

 

顆粒球は、この顆粒を使って、主に体内に侵入してきた細菌を攻撃します。

  

顆粒球には3つの種類があり、中性色素に染まるものを「好中球」、酸性色素に染まるものを「好酸球」、塩基性色素に染まるものを「好塩基球」と呼んでいます。

 

また、それぞれの『働き』も以下のように違います。

好中球細菌感染炎症、外傷(骨折・熱傷など)、心筋梗塞によって増える

好酸球‥寄生虫・クラミジア・リケッチア感染、アレルギー(アレルギー反応を抑制)

好塩基球‥寄生虫感染、アレルギー(アレルギー反応を惹起)

 

身近な細菌感染で増加するのが、好中球です。

その他‥さまざまな炎症、外傷や心筋梗塞でも好中球が増加します。

カン子さん
カン子さん

好中球って、細菌を顆粒でやっつけるだけじゃないのか‥。

ねこ太
ねこ太

そうなんです。

好中球はマクロファージと同様に『貪食作用』をもっていて、炎症で傷ついた細胞や死滅した細胞を食べてしまう働きがあります。

 

また喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患では、好酸球や好塩基球が増えます。

働きはどちらも同じように考えてしまいがちですが、実は真逆です。

ねこ太
ねこ太

アレルギーというと原因の好塩基球がメジャーですが、好酸球も増加しているのはアレルギー反応を抑えるために増えているんです。

 

単球の種類と機能

単球は、単核食細胞とも呼ばれていて、核が1つにまとまっています。

ナス美さん
ナス美さん

えっ、細胞ってみんなそうなんじゃないの‥。

ねこ太
ねこ太

そうなんです。これは、覚えなくても良いですが‥

先程勉強した顆粒球も、実は多形核白血球と呼ばれ、核の形がいくつかの小葉に分かれた形をしているんです。

カン子さん
カン子さん

へぇ~そうだったんですね。

覚える気もなかったけど、勝手に覚えちゃいそうです。

 

単球には2種類あって、それは『マクロファージ』『樹状細胞』です。

2つとも機能は「貪食作用」と「抗原提示」があって、とても似ているのですが、メインとなる機能がそれぞれ違います。

マクロファージ ⇒ 貪食作用 > 抗原提示

樹状細胞    ⇒ 貪食作用 < 抗原提示

カン子さん
カン子さん

へぇ~そうなんですね。

マクロファージ『大食細胞』って言われるから、そのイメージで覚えるといいですね。

ねこ太
ねこ太

そうですね。

樹状細胞は枝をたくさんだして、異物の情報を知らせるイメージですね。

ちなみに‥『貪食作用』『抗原提示』についても一応復習しておきましょう!

 

 

リンパ球の種類と機能

リンパ球は、とても多くの種類があります。

その中でも重要なものを覚えていきましょう。

顆粒球が主に細菌や寄生虫などの大きなものを対象にしていたのに対して、リンパ球は特にウイルス感染において増加する白血球です。

顆粒球細菌、寄生虫などの感染症で活躍

リンパ球⇒細菌感染などの他に‥ウイルス感染症で活躍 

 

次に、リンパ球の種類(タイプ)は大きく3つに分かれます。

NK(ナチュラルキラー)細胞⇒全身を見回って、がん細胞やウイルス感染細胞を攻撃するリンパ球

T細胞⇒骨髄由来の未熟なリンパ球が胸腺Thymus:サイマス)で分化・成熟してできるリンパ球

B細胞⇒骨髄由来の未熟なリンパ球が同じく骨髄Bone marrow:ボーンマロウ)で分化・成熟してできるリンパ球。形質細胞となって抗体を産生する。

 

NK細胞

NK細胞は、名前の由来の通り、生まれつき(ナチュラル)の殺し屋(キラー)細胞です。

身体にとって害となる細胞(がん細胞やウイルス感染細胞)を見つけると、すぐさま攻撃します。

ねこ太
ねこ太

なので、がん治療の1つに、NK細胞の働きを高める『高度活性化NK細胞療法』というのもあったりします。保険は利きませんが‥。

 

T細胞とB細胞

そして、名前も似ていますが、『T細胞』『B細胞』というのものがあります。

 

カン子さん
カン子さん

なるほど。

TとかBの名前の由来は、細胞が成長していく『場所』なんですね。

ねこ太
ねこ太

そうなんです。

ちなみに‥B細胞は形質細胞から抗体産生へとつながり、『液性免疫』を担います。

ナス美さん
ナス美さん

それに対して、マクロファージとかT細胞とかは‥細胞自体が病原体を攻撃するから『細胞性免疫』って訳ね。

細胞性免疫‥白血球細胞が直接的に病原体や異常細胞を攻撃する免疫

液性免疫B細胞形質細胞となって抗体を作ることで病原体や異常細胞を攻撃する免疫

 

『T細胞』はさらに細分化すると‥いくつかのタイプがあります。

キラーT細胞‥ヘルパーT細胞から指示を受けて、対象異物にターゲットを定めて攻撃する

ヘルパーT細胞‥抗原提示を受けて、キラーT細胞やB細胞へ指示を出す

制御性T細胞‥ヘルパーT細胞の働きを抑制する

メモリーT細胞‥対象異物を記憶し、次回の侵入に備える

 

ナス美さん
ナス美さん

なんか‥ヘルパーT細胞が中心的な役割なのね。

ねこ太
ねこ太

本当にそうですね!

ナス美さんの言う通り、ヘルパーT細胞は、ヘルパー(お助け役)というよりは、コマンダー(司令官)として働く超重要な役割を果たしていますね。

 

この時‥つまりヘルパーT細胞が指示を出すときに用いるのが‥『サイトカイン』と呼ばれる生理活性物質なんです。

【主なサイトカイン】

インターフェロン、インターロイキン、造血因子、腫瘍壊死因子など

ねこ太
ねこ太

ちなみに‥生理活性物質とは、ごく少量で、人の生命活動に影響を与える化学物質の総称です。

なので、ホルモンも含まれます。

その中でも『サイトカイン』免疫細胞が作り出す生理活性物質のことを言います。

 

『B細胞』はさらに細分化すると‥2つタイプがあります。

形質細胞‥体内に侵入してきた病原体(細菌やウイルス)や異物を攻撃する「抗体」を産生する

メモリーB細胞‥対象異物を記憶し、次回の侵入に備える

カン子さん
カン子さん

B細胞にもメモリー細胞があるんですね。

ねこ太
ねこ太

より早く対応するために、記憶(メモリー)して準備しておくイメージですね。

ぼくたちの身体の中で、T細胞もB細胞も両方とも異物に対して戦う準備(臨戦態勢)してくれているんです。

 

白血球の機能

ということで、いろいろな白血球についいて機能をみてきましたが、まとめると‥どうなるでしょう?

がん細胞なども含めると、感染症だけではないですが、外界からの異物(病原体など)や身体に不要なもの(がん細胞など)を排除する機能がありましたね。

これを大きくいうと‥『免疫』といいます。

 

白血球の種類と基準値

白血球数  ⇒  4000~8000個/μℓ

ちなみに‥

赤血球数  ⇒  (男性)500万±50万個/μℓ、(女性)450万±50万個/μℓ

血小板   ⇒  15~40万個/μℓ

ねこ太
ねこ太

イメージがわくように単位についても考えてみましょう。

μL(マイクロリットル)というのは、1㎣のことです。

つまり1ミリ四方の箱の中に4000~8000個あるということになります。

さらにその中には赤血球も500万個入っているので‥想像できませんね‥。

ナス美さん
ナス美さん

イメージが湧くようにと言っておきながら‥想像できませんってサギじゃないですか~!

  

好中球    ⇒ 37~72%(一番多い)

好酸球    ⇒ 1~9%

好塩基球   ⇒ 0~2%(一番少ない)

単球     ⇒ 2~12%

リンパ球   ⇒ 25~48%(2番目に多い)

※数値は白血球全体における割合です。

 

ナス美さん
ナス美さん

好中球が一番多くて、二番目がリンパ球か‥。

ねこ太
ねこ太

確かに‥「何でだろう?」って思いますよね。

ぼくは、こんな風(以下)に考えて覚えています。

人の社会は‥こんな感じで自分たちの安全を確保しています。

 

カン子さん
カン子さん

街に塀って‥『進撃の〇〇』!?

ねこ太
ねこ太

実は、ぼくたちの身体も同じように外界から守る機構が働いています。

ナス美さん
ナス美さん

ねこ太先輩、そこは‥スルーですか。

 

カン子さん
カン子さん

なるほど‥。

街と身体‥確かに似てますね。

ナス美さん
ナス美さん

誰にでも対応するお巡りさんがマクロファージや顆粒球で、相手に合わせて対処するのがリンパ球ですか‥ふむふむ。

 

ここで、話を白血球の割合に戻してみましょう。

身の回りに沢山存在し、ウイルスの何十~百倍も大きい細菌が体内に侵入してきた際に、対処する第二防衛ラインがとても大切ですよね。

なので、第二次防衛ラインの主役である顆粒球(好中球)が多いのは理にかなっているかもしれませんね。

ナス美さん
ナス美さん

そっかぁ。

そうすると‥そこを突破されたときの、第三防衛ラインの主役であるリンパ球が2番目に多いのも‥分かる気がする♪

 

そして、後ほど‥白血球の寿命については触れますが‥。

ねこ太
ねこ太

好中球などの顆粒球の寿命は実は数時間程度ととても短いので、数が多くないと身体を守り切れないというのもありそうです。

 

そして、好酸球や好塩基球は割合として少ないです。

アレルギー反応に関係するものなので、ごく僅かと考えていきましょう。

 

ねこ太
ねこ太

ちなみに‥リンパ球の中では、T細胞が60~80%を占め、B細胞が約20~40%となっています。

種類も多いT細胞がやっぱり多いんですね。

 

ナス美さん
ナス美さん

↑↑

勉強して疲れたら‥やっぱチョコレート糖分補給

わたしは‥濃いカカオのビターテイストがやっぱり好きかな~。

 

看護師国家試験問題のねこ太解説

では、今まで学んできた知識を元に、はじめにみた看護師国家試験問題を解いていきましょう♪

看護師国家試験問題(第104回 午前10問)

免疫機能に関与する細胞はどれか。

1.血小板
2.白血球
3.網赤血球
4.成熟赤血球

 

免疫機能に関与するのはどれか?

答えは‥2.白血球ですね。

ここでは、他の細胞について勉強してきませんでしたが、さらに学びを広げていきましょう!

 

造血幹細胞は、骨髄系とリンパ系に分かれた後、将来赤血球になるものは赤芽球となっていきます。

赤芽球が成熟していく過程で、核が抜け落ちる(脱核)が起きた直後にできるのが網状赤血球です。

そして最終的に成熟した赤血球となります。

カン子さん
カン子さん

より細い血管も通過できるように、赤血球には核がないというのは習ったけど、核が抜けた後の細胞の名前が網状赤血球だったんですね。

ねこ太
ねこ太

そうなんです。

この図にはありませんが、1つの巨核球がまさに‥千切れて数千もの血小板へとなって血液中に放出されます。

 

ナス美さん
ナス美さん

骨髄で生まれる細胞がどう分化・成熟するのか

何となくだけど、イメージできたかも♪

ねこ太
ねこ太

良かったです👍👍👍

 

看護師国家試験問題(第103回 午後30問)

白血球について正しいのはどれか。

1.酸素を運搬する。
2.貪食作用がある。
3.骨髄で破壊される。
4.血液1μL中に10万~20万個含まれる。

 

白血球の機能について訊かれていますね。

白血球の機能は免疫でしたね。

では、順番に選択肢をみていきましょう。

1.酸素を運搬する。

ナス美さん
ナス美さん

これは‥違います。赤血球の機能ですよね!

 

2.貪食作用がある。

カン子さん
カン子さん

う~~ん、確かマクロファージにはあったような気もするけど、全部の白血球がそうではないなし‥。どうなんだろう?

ねこ太
ねこ太

その通りですね。マクロファージや樹状細胞、好中球が持っている機能でしたね。

でも、マチガイとも言いにくいですね。

なので、迷ったときは保留(△)として、他の選択肢を見ていきましょう。

 

3.骨髄で破壊される。

どこで破壊されるかは勉強していなかったですね。

病原体と戦って倒れた白血球はその場で、『膿』となります。

でも、寿命を終えた白血球は、赤血球や血小板と同様に『肝臓』『脾臓』で破壊されて栄養分としてまた次に活かされます。

なので、骨髄では白血球は破壊されません。

ちなみに‥各血球の寿命は以下の通りです。

赤血球120日間

白血球数時間(好中球など)、数日~数年(リンパ球)

血小板7~10日

白血球は異物と戦う細胞です。

なので、もの凄くエネルギーを消費するため、数時間の寿命しかない『短期集中で働く細胞』と覚えておくと良いかもしれません。

それに対して、赤血球は酸素の運搬するため、そんなに大きな負担もありません。

120日間つまり4か月という長い寿命をもっています。

それに対して、血小板はその中間です。

巨核球が細かく千切れたものなので、もう生きている細胞ではありません。

なので、そんなに長く体内に存在し続けることも難しく、約1週間(7~10日)となります。

 

4.血液1μL中に10万~20万個含まれる。

白血球は1μL当たり、

さいごに♪

長くなってしまいましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました!

白血球の種類と機能は、ちょっと覚えることも多くて大変かもしれませんが、まずは感覚的に理解しておくと、それが下地になって覚えやすかったりします。

とにかく、始めの内は忘れては覚えるの繰り返しです。

なので‥何の心配もしなくて大丈夫です

忘れたら‥何度でも復習していきましょうね!

まずは看護師国家試験合格🌸に向けて、これからも一緒にがんばっていきましょうo(*^▽^*)o

 

 

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