こんにちは!ねこ太🐈です。
『防衛機制』は看護師国家試験に頻出する精神看護領域の1つですよね!
確実に点を取りに行きたいところですが、問題文に具体的な状況を書かれていると判断に迷う事ってありませんか?
ねこ太先輩‥実はこの前の模試の事例問題で『投影』と『置き換え』の区別がつかなくて‥
うんうん、そうだったんだね‥。
ナス美さんは‥泣くほど真剣に模試を受けたんだからスゴイよ!
よ~し、一緒にがんばってバッチリ克服していこう!
それに、意外と間違えて覚えていたり、きちんと区別がつけられていないことってあるんですよね。
何より、わたしが学生時代そうでした‥ ( ̄∇ ̄|||)
でも、実習で受け持ち患者さんと関わっていて「患者さんのこの行動って、防衛機制の『投影』だ!」とか思っていると‥頭にしっかり残って忘れないんですよね♪
イメージできるって記憶にも残るし、理解も深まるんですよね!
なので‥今回は『防衛機制』について、丸暗記に頼らない‥看護師国家試験に向けて確かな実力をつけるための学習を一緒にしていきましょうヽ(*^^*)ノ
『防衛機制』に関する看護師国家試験問題を解いてみよう!
まず以下の2問を解いてみてください。
看護師国家試験問題(第103回 午後39問)
がんの告知を受けた患者の態度と防衛機制の組合せで正しいのはどれか。
1. がんのことは考えないようにする ― 投 射
2. がんになったのは家族のせいだと言う ― 抑 圧
3. 親ががんで亡くなったので自分も同じだと話す ― 代 償
4. 通院日に来院せず、家でゲームをしていたと話す ― 逃 避
もう1問いってみましょう♪
看護師国家試験問題(第107回 午前8)
難病患者が自分の病気について学ぶことで不安を解消しようとする防衛機制はどれか。
1. 否認
2. 昇華
3. 知性化
4. 合理化
5. 反動形成
それでは‥ねこ太🐈と一緒に楽しく『広げ学習』をしながら、『知識』と『思考力』をサクッと身に付けていきましょうヽ(*^^*)ノ
『広げ学習』とは1問を解くことを通して、広~く深~く学習をして、3~4問解けるだけの知識を身につけていく学習のことです。(by ねこ太)
看護師国家試験にはどういった防衛機制が出題されるの?
看護師国家試験問題の解説に入る前に、まずはザックリと『防衛機制』について復習していきましょう。
心理学の中で『代表的な防衛機制』と言われるものは、およそ25くらいあると言われています。
さらに、その中で看護師国家試験によく問われる防衛機制はおよそ10個くらいです。
ここでは、看護師国家試験に出題されてきた‥それらの防衛機制に絞って一緒に学んでいきましょう!
覚えるときのポイントは丸暗記せずに、理解することです。
そして、理解するときのポイントは‥似ているものでまとめたり、違いで比較していくことで理解が深まっていきます!
看護師国家試験にでてくる『防衛機制』を比較しながらイメージ化!
防衛機制とは?
『防衛機制』って改めて、訊かれると答えにくいわね‥。
でも、自分の心を守るとか、そういった働きかな。
その通りですね。
どういった働きをするのか、一番大切なところがしっかり理解できていますね!
さらに、他にもポイントがあるので、押えていきましょう♪
【防衛機制(defence mechanism)】
自分の心が不安やストレスによって脅かされたときに、自分の心を守るために、『自我』によって無意識に行われる心理的なメカニズム
へぇ~自我が行ってるんだ‥。
自我ってどこかで聞いたような‥フロイトだったかな~。
実は、この防衛機制を提唱したのは、ジークムント・フロイト(その娘であるアンナ・フロイトも)です。
フロイトは、人の心を『意識』『前意識』『無意識』の3つの領域に分けました。
これを『局所論』と言います。
その後、フロイトは『局所論』をさらに発展させて『構造論』を展開します。
それが、『自我』『超自我』『イド・エス』と呼ばれるものです。
そして防衛機制はこの中の『自我』の機能であるとした訳です。
そして、自分で意識して行うものではなく、無意識の内に行われる『心のメカニズム』としています。
そうすると、例えばイライラした気持ちを発散するために、意識的にスポーツをするみたいなことは‥!?
そうですね。
『防衛機制』を真似て行動しているのであって、厳密には『防衛機制』とは言わない方がよいでしょう。
日常会話ではよいと思いますが‥。
では、いよいよ個別の防衛機制に入っていきましょう!
ポイントは似たものを比較しながら‥具体的にイメージ化して覚えていくことです♪
防衛機制『抑圧』
抑圧とは、思い出すのも辛いような不快な体験の記憶・感情・思考を意識下に出てこないように、無意識の領域に押し込めること。
無意識なので、「そういった体験はないですか?」と訊かれても、なかなか出てこないのですが、振り返ってみて、わたしはこんなことがありました。
中学1年生のときに、模擬試験を受けたのですが、その模試で国語で偏差値28をとってしまい、その成績表が数か月後に家の絨毯の下から発見されたことがありました‥。
そんな所に隠した記憶もないのですが、たぶん自分しかいないだろうな‥という感じです。
ねこ太先輩、それ以上は言わなくても‥自分の心がもたなくなってしまします‥。
カン子さん、ありがとう!
でも、それがあったからこそ、猛勉強して克服もしたので、今はきちんとあの時のことは受け止められているから‥大丈夫!
あれっ‥おかしいな‥涙が‥‥?
ねこ太先輩‥それはもう無意識レベルの反応では‥。
防衛機制『逃避』
逃避とは、思い出すのも辛いような不快な体験の記憶・感情・思考を現実から目をそらすことで心の安定を得ようとすること。
なんか、これってさっきの『抑圧』と似てるんじゃない?
そうですね!
どちらも不快なものから、自分の心を守ろうとしている訳ですね。
では、違いは何なのか?
違いは、「現実から目をそらす」という部分です。
『抑圧』は意識に上がる前に蓋をして出てこないようにする感じですが、『逃避』は別のものに意識を向けてみないようにするニュアンスです。
そっかぁ~、似てるけど、『自我』の働き方が違うのね~!
『逃避』は大きく分けて3つの種類があります。
【『逃避』の3タイプ】
現実への逃避‥現実にある別のことで気を紛らわせる。
(例)試験勉強せずに、テレビやスマフォに没頭してみてしまう。
空想への逃避‥自由な空想の世界で自分の満足を得ようとする。
(例)空想の中で大好きなJO1の人とデートをする。
病気への逃避‥病気を理由に辛いことから逃れようとする。
(例)風邪を引いてしまったから学校のテストを受けない。
どれも辛いことから逃げて、全く別の何かで心を満足させようとしているのね。
そうですね。
こういった行為を「代わりに償(つぐな)う」と書いて、『代償行為』といいます。
代償行為の1つとも言えますね。
防衛機制『否認』
否認とは、受け入れ難い現実から目をそらして、その現実を認識しないようにすることです。
これもまた‥『逃避』と似てますよね‥。
確かに、似ていますね。
『抑圧』『逃避』『否認』‥どれも辛い現実から目を反らす所は同じですね!
『逃避』は「何か別のものに逃げ込みます」が‥『否認』はそういったことは関係ありません。
また『抑圧』が「出来事を意識から排除する」のに対して、『否認』は「知覚した上で認めない」という違いがあります。
防衛機制『投影』
投影とは、好ましくない自分の感情や願望を、他人が持っていることにして、自分を守ろうとすること。投射ともいう。
防衛機制『置き換え(転移)』
置き換えとは、誰かに対する好ましくない自分の感情や願望を、別の誰かに向けること。もしくは別の方法で欲求を満たすこと。(※代償行為なども含まれる)
相手に向ける感情がプラスの場合 ⇒陽性転移
相手に向ける感情がマイナスの場合 ⇒陰性転移
えっ、わたし‥そんな風に見えていたんですか‥。
ねこ太先輩、酷いです!
ご‥ごめんなさい!
そんなつもりはなかったのですが‥。
『代償』と『補償』
置き換えと同じタイプの防衛機制として、『代償』と『補償』があります。
代償⇒叶えられない欲求を別のモノや手段によって満たそうとすること
補償⇒自分のマイナスな部分を他の部分で補おうとすること。
ちなみに‥境界性パーソナリティ障害でよくみられるリストカットなども代償の1つです。
『境界性パーソナリティ障害』
仕事や日常生活の中で、対人関係が不安定になりやすく、苦痛や支障を引き起こしやすい病気のこと。
防衛機制『合理化』
合理化とは、欲求が満たされなかったりした際に、もっともらしい理由をつけて自分を納得させたり、正当化しようとすること。
日常生活の中でもよくみられるものです。
マイナスな出来事に対して前向きに捉えるので、ある意味プラス思考とも言えますが、悪く言うと‥「言い訳」とも取れてしまいます。
なるほど‥合理化も良いのか、悪いのか‥紙一重ね‥。
【合理化の例】
ダイエットしているのは、自分の健康のためなの!(本心は痩せてキレイになりたい♪)
この前子供の躾のために、1時間説教したの!(本当は自分の怒りを抑えきれなかっただけなの‥)
防衛機制『知性化』
知性化とは、欲求が満たされなかったりした際に、知的活動を通して欲求を客観的に(自分の感情とは割り切って)理解しようとすること。
これも、合理化と似ていますね。
どちらも‥満たされなかった欲求に対して、自分を納得させようとする働きです。
違いは、合理化は自分の都合のいいように解釈するのに対して、知性化の方が知識に基づいた客観的な判断をしていくって感じですね!
バッチリですね。
言う事がありません‥。
【知性化の例】
ダイエットは、諦めました(本当は諦めなくないけど‥)!だって、ダイエットした後のリバウンドで身体を壊す人が多いみたいですから♪
子供の躾のために、説教するのはやめたの(本当は言いたい気持ちもあるけど‥)!だって、子どもへのアンケート調査結果が出てたけど、説教されて気を付けようと思う子供はほとんどいないみたいよ♪
防衛機制『昇華』
昇華とは、欲求が満たされなかったりした際に、周りから(文化的・社会的に)承認を得やすい形に変えて、欲求不満な気持ちを発散すること
わたしもイヤな事があったり、疲れがたまったときは、温泉とかに行ってもう全て忘れるようにしています!
うん、身体に溜まった悪いものを、しっかり消化(昇華)して排泄できていますね!
ハハハ‥‥そうですね。
ちなみに‥ジグムント・フロイトの娘であるアンナ・フロイトによれば‥「昇華」は「置き換え」と同じであるとしています。
防衛機制『同一化(同一視)』
なるほど~。わたしもそういったことあったな‥。
子供のとき、お母さんのようになりたくて、弟を自分の子供のように可愛がったことがあったな♪
それは、まさに同一化ですね。
つぎの『取り入れ』と混同しやすいので、それと比べてみましょう!
防衛機制『取り入れ』
取り入れとは、自分にはない優れた能力や地位をもつ他者の考え方や行動を真似るなどして、自分の中に取り入れ、自分のものとしようとすること。
確かに‥一見すると『同一化』と区別がつかないかも‥。
わたしは「取り入れ」の方が建設的で好きだな♪
防衛機制『反動形成』
反動形成とは、自分にとっては受け入れるのが難しい欲求とは、真逆な行動をとることで抑圧を強化すること。
わたしも小学生のとき、好きだった子に、素直に「好き」って言えなくて‥いじわるしちゃったことがあったな~。
『防衛機制』に関する看護師国家試験問題の解説・解答
では、問題を解いてみましょう!
看護師国家試験問題(第103回 午後39問)
がんの告知を受けた患者の態度と防衛機制の組合せで正しいのはどれか。
1. がんのことは考えないようにする ― 投 射
2. がんになったのは家族のせいだと言う ― 抑 圧
3. 親ががんで亡くなったので自分も同じだと話す ― 代 償
4. 通院日に来院せず、家でゲームをしていたと話す ― 逃 避
この問題は終末期患者の看護に関する内容ですが、心理学の防衛機制の知識を訊かれています。
「1.がんのことは考えないようにする」というのは、もし意図的にするのであれば、防衛機制ではありません。
また無意識に行うものと仮定すると‥無意識の領域に押させこもうとする「抑圧」か、眼を背けようとする「否認」かの区別がちょっと難しいですね。
どちらにしても、「投射(投影)」ではないので、「1」は「×」です。
「2.がんになったのは家族のせいだと言う」は、自分の中にある激しい怒りの感情‥これは誰に対してのものかははっきりしませんが、仮に「運命」だとしましょう。
「運命」に対して感じている「怒り」を別の対象である家族に向ける訳ですから、これは「置き換え」です。※投影ではありません。
「3.親ががんで亡くなったので自分も同じだと話す」については、状況にもよりますが‥もしこの事を喜んでいるのであれば‥同一化(同一視)とも言えますが‥。
一般的にはそうとは言いにくいのですね。
また、がんは遺伝するものという知識を元に述べているのではれば、「知性化」ともとれそうですね。
どちらにしても「代償(置き換え)」ではありませんので、「3」は「×」です。
「4.通院日に来院せず、家でゲームをしていたと話す」は、通院が本人にとって好ましくないものであって、そこから逃げるようにしてゲームに没頭していたと解釈できるので、「逃避」と言えそうです。
他の選択肢がすべて「×」ですので、そのように捉えて「4」は「〇」と判断します。
答えは、「4」です。
看護師国家試験問題(第107回 午前8)
難病患者が自分の病気について学ぶことで不安を解消しようとする防衛機制はどれか。
1. 否認
2. 昇華
3. 知性化
4. 合理化
5. 反動形成
問題文に「自分の病気について学ぶ」とありますね。
学ぶといえば‥そう知性ですね。
「学ぶ」という知的活動を通して、抑圧されている欲求を理解して何とかしようとしています。
なので、答えは、「3」です。
これは‥いわゆる問題解決型のコーピングでもあるので、『知性化』と大きく関係しているとも言えそうですね。
ねこ太オリジナル確認問題
最後に、わたしが作成したオリジナル問題を解いてみましょう!
防衛機制を行うのはどれか。
1. 自我
2. 超自我
3. イド
4. エス
どこが防衛機制をする機能をもっているか‥覚えていますか?
そうです!自我でしたね。
自我が自分の心を守るために、危険なものを無意識に押しやったり、無害なものに変えたりして頑張っていましたね♪
ちなみに‥他のものについても、ちょっと振り返り学習をしていきましょう!
【フロイトの構造論】
自我⇒イド・超自我・外界からの要求を『現実原則』に則って調整する役割をもつもの。意識・前意識・無意識の領域にある。防衛機制は前意識から無意識で行われている。
超自我⇒幼少期に受けた両親のしつけなどが、心の中に取り入れられて(内在化)できた領域で、イドや自我の見張り役。
イド(エス)⇒無意識領域にあるもので、様々な欲求が無秩序に存在している所。その中でも本能的なエネルギーのことをリビドーといい、『快楽原則』に則って機能している。
ザックリな言い方をすれば‥イドは『本能』、超自我は『理性』と言えます。
答えは、「1」です。
さいごに♪
いかがでしたでしょうか?
『防衛機制』についての理解が多少なりとも深まれば、幸いですo(*^▽^*)o
今後もわたし自身も見直しをして、他の防衛機制などについても‥適宜内容を追加していきたいと思います!
長くなってしまいましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました!
まずは、看護師国家試験合格‥そしてその先にある臨床で楽しく看護するための『力』をつけていくこと目標に、一緒にがんばっていきましょうヾ(≧∇≦*)/
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