こんにちは!ねこ太🐈です。
今回は、筋骨格系の解剖生理の中でも、『手指の骨や関節』についてバッチリ克服していきましょう。
看護師国家試験においては、骨や関節の名称を直接問われるものは余り出されませんが、知らないと意味が分からないということになったりします。
じゃあ、しっかり覚えないと!
でも、ちょっと手指の関節とかって名前も覚えにくかったりするし‥大変だよね。
じゃあ、今回もねこ太せんぱいと一緒に勉強してマスターしちゃおう!
今回は看護師国家試験問題はないですが‥
臨床で活かせる知識を身に付けるために、いまから一緒に楽しく『広げ学習』をしていきましょう!
『広げ学習』とは、気になったことなどを調べながら、広~く・深~く知識を身につけてい学習のことです。(by ねこ太)
上肢の解剖生理
手指の解剖生理に入る前に、簡単に‥ザッと上肢の解剖も振り返っておきましょう。
上肢の骨・関節
上肢の骨格として、上腕は上腕骨1本ですが、前腕は橈骨と尺骨で成り立っています。
そして、橈骨は親指側で、尺骨は小指側となっています。
橈骨と尺骨を間違えて覚えてしまう人は覚え方も工夫してみましょう!
例えば‥自分の腕を見て触りながら、こっちが「橈骨」で、こっちが「尺骨」など言ってみるのもいいですね♪
わたしも覚えられなくて、親指は『おとうさん』だから「橈(とう)骨」って覚えています!
なるほど~。良いですね!
自分が覚えやすければ‥どんな覚え方でもOKです!
また関節については、大きく3つあります。
肩関節(球関節)⇒上腕骨と肩甲骨と鎖骨からなる。
肘関節(蝶番関節)⇒上腕と尺骨からなり、腕尺関節とも言われる。
手関節(顆状関節)⇒橈骨と手根骨からなり、橈骨手根関節とも言われる。
ちなみに‥肘にある関節は肘関節の他にも、腕橈関節(上腕骨と橈骨)、橈尺関節(橈骨と尺骨)などもあります。
これは余裕があれば‥で大丈夫です。
上肢の神経
そして神経の名称も、主に骨の名前に由来しています。
橈骨神経⇒橈骨側(親指側)を通る神経
尺骨神経⇒尺骨側(小指側)を通る神経
正中神経⇒正中(橈骨と尺骨の真ん中)を通る神経
神経の支配領域については、下図のようになっています。
手の運動についても、大きく見ると‥ほぼ同じ領域を支配しています。
尺骨神経⇒尺骨側⇒MP関節の伸展、PIP関節の屈曲、指の外転
正中神経⇒手掌側⇒手首・指の屈曲、母指の運動
橈骨神経⇒手背側⇒手首の背屈、指の伸展
大雑把だけど、こんな感じで覚えておくと分かりやすいかも♬
より詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
手指の骨と関節の名前
では、いよいよ‥手の骨と関節の名前を一緒に覚えてしまいましょう!
うわぁ‥、難しそうな英語がギッシリ‥。
すみません‥。覚える必要はまったくありません。
可能であれば‥大事な単語だけ、1~2個で十分です。
調べたことを、知りたい人もいるかな~と思って載せちゃいました。
前腕の橈骨と尺骨からつながっている骨は『手根骨』という骨です。
ちょうど『手』の一番中枢側‥つまり木で言えば根っこの部分ということで『手根骨』ですね。
つぎは‥手のひらの中にある指の骨のように細長い骨を『中手骨(ちゅうしゅこつ)』といいます。
そのつぎはいよいよ指の骨です。
指の骨のことを指節骨(しせつこつ)と言うので、ぜひ覚えておきましょう!
※他の名前を覚えるのにも役立ちます!
指の骨は親指以外は3つあります。
一番中枢側の骨は、「基(もと)になる指の骨」という意味で『基節骨』といいます。
次は、真ん中の指節骨なので、『中節骨』です。
そして最後の末端にある指節骨は『末節骨』となります。
ちなみに、親指は『基節骨』と『末節骨』だけで、『中節骨』はありません。
指の骨には、すべて『指節骨』の中の「節骨」という字が入っているのね!
つぎに、手指の関節についてみていきましょう!
図をご覧ください。
下から順に、英語の頭文字をとって、CM関節、MP関節、PIP関節、DIP関節となっています。
「P」で終わっている。この難しそうな『phalangeal』って何だろう?
『phalangeal(ファランジアル)』とは「指節骨の」という意味の形容詞です。
英語だと「関節」という意味の『joint(ジョイント)』がその後に続きますよ。
指の関節は全て「IP」となっていますが「間(あいだ)」という意味の接頭語『inter(インター)』がついて「指節骨間の」となります。
英語を知っていると便利ってことね~。
でも、わたしは英語が苦手だし、全部覚えるのは難しいかな‥。
英語で全部覚えなくても大丈夫ですよ。
可能であれば‥『distal』は「遠くの‥」、『proximal』は「近くの‥」という意味の英単語2つだけでも覚えおくと、別の所でも出てくるので便利です。
これを知っておくと、『DIP』と『PIP』でどっちが「遠位指節間関節(第一関節)」か迷わっても、答えられるようになります。
関節の名前も、CM関節は余り出てこないので、とりあえずはMP関節、PIP関節、DIP関節の3つを覚えておけば、大丈夫です!
ちなみに‥覚えておく関節の種類はこんな感じです。
MP関節、PIP関節、DIP関節⇒蝶番関節 ※母指CM関節は鞍関節
指節間関節は蝶番関節なんですね。
母指以外の指は一方向しか曲がらないので、蝶番関節と考えて覚えるといいかもしれませんね。
母指の根本のMP(手根中手関節)だけはいろいろな動きをするので、鞍関節なんです。
その他
その他、基本的な所ですが‥一応確認のために、部位や動作の名称を確認しておきましょう!
「手の甲」⇒『手背(しゅはい)』
「掌(てのひら)」⇒『手掌(しゅしょう)』
そして、手首や指を曲げる動作はそれぞれ以下のようになります。
手背側に曲げる⇒『背屈(はいくつ)』
手掌側に曲げる⇒『掌屈(しょうくつ)』
指を曲げる⇒『屈曲』
指を伸ばす⇒『伸展』
また各指の名称も押えておきますね。
【各指の名称】 ※「順番による名称」⇒「一般名」⇒「医療用語」
第一指⇒親指(おやゆび)⇒母指(ぼし)
第二指⇒人差し指(ひとさしゆび)⇒示指(じし)
第三指⇒中指(なかゆび)⇒中指(ちゅうし)
第四指⇒薬指(くすりゆび)⇒環指(かんし)
第五指⇒小指(こゆび)⇒小指(しょうし)
第四指は一般名に『薬(くすり)』という字が入っているのに、医療用語だと『環(わ)』になっちゃうんだね~変な感じ。
『小指』と『中指』は一般名も医療用語も同じ漢字だけど、読み方が違うのね~♪
医療は西洋医学と言われるように、医療用語は西欧から伝わってきたものが多いです。
日本では第四指は薬を塗るための指として使ってきましたが、西欧では指輪をつける指としての認識の違いがあるようです。
さいごに♪
長くなってしまいましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました!
手の骨や関節の名称などは、ちょっと覚えることも多いですね。
でも!その中でできる限り自分の身体を動かしながらイメージしたり、理屈で考えみたりすると覚えやすくなったりもします。
とにかく、始めの内は忘れては覚えるの繰り返しです。
なので‥何の心配もしなくて大丈夫です♪
忘れたら‥めげずに何度でも復習していきましょうね!
まずは看護師国家試験の合格🌸に向けて、これからも一緒にがんばっていきましょうo(*^▽^*)o
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