はい、こんにちは!ねこ太です。
本日は‥『DNA・遺伝子・ゲノム』について、一緒に勉強していきましょう!
前回のレッスンで‥『DNA』と『染色体』の違いについて勉強してきましたが、実は『遺伝子』とか『ゲノム』とか‥他にも似た言葉があるんですよね。
今回は『遺伝子』や『ゲノム』が『DNA』とどのように違うのか?
一つ一つの言葉について違いを明確にしていきたいと思います。
遺伝子とDNA
まずで『DNA』は何かというと‥この図あるように二重らせん構造をしていると習ってきましたよね。
この二重らせん構造をとっている『物質そのもの』のことを『DNA』と言います。
それに対して、『遺伝子』はというと、『DNAに記載された情報』のことを言います。
つまり、人を形作るための『設計図』と捉えておきましょう。
そうすると‥DNAは『設計図が書かれた紙』ですねかね‥。
その通りです!
DNAの中には、遺伝子が約2万個あるというふうに言われています。
逆に言えばですね、2万個の遺伝子で人はそれぞれ違いを出しているのです。
では、もう少し踏み込んでいきましょう。
遺伝子はどのようにヒトに発現するのでしょうか?
実は‥その正体は‥『タンパク質』なんです。
設計図には‥どんな種類のタンパク質を作るのか‥その情報が載っているいるわけです。
余談(遺伝子の発現)
では、ちょっと余談になりますが‥もう少し具体的に例を挙げて考えてみましょう!
例えば、『目の色』を決める遺伝子があります。
それは、この遺伝子によって何が作られるかと言うと‥Pタンパクというものです。
この遺伝子によって、Pタンパクがどのくらい合成されるのかが決まります。
Pタンパクの合成が多い ⇒ 茶色の瞳
Pタンパクの合成が少ない ⇒ 青色の瞳
このメラノソームは、日焼けした時に皮膚で作られるメラニンを作る細胞です。
眼の虹彩にメラニンが多いと‥茶色っぽくなるわけです。
逆に、Pタンパクの合成が少ないと、メラノソームも成熟せず、メラニンも生成されません。
そして、目の色は青い目になります。
もちろん、その中間の色も多数あるわけです。
ゲノムと遺伝子
次に、ゲノムについて考えていきたいと思います。
ゲノムとは、『ある生物をその生物たらしめるのに必須な遺伝情報』を指します。
このゲノムという言葉は、直訳すると『遺伝子の総体』という意味の言葉が由来となっています。
確か‥ヒトの場合は2万の遺伝子が‥ヒトを形作っていたんだよね‥。
う~ん、ということは‥2万ある遺伝子全部のことをゲノムっていうのかな?
その通りです!
遺伝子の総体とは‥そういう意味ですね。
ヒトは23組の染色体をもっていますが‥。
これは‥『父由来の23個の染色体』と『母由来の23個の染色体』をもっているという意味です。
『父由来の23個の染色体』にも2万の遺伝子をもっているし、『母由来の23個の染色体』にも2万の遺伝子があります。
つまり、ヒトは2つのゲノムをもっているという事になります。
このDNA、遺伝子、ゲノムこの3つの言葉の違いをしっかり覚えて使い分けていきましょう。
では、本日のレッスンも終わりにしたいと思います。
お疲れさまでした!
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