こんにちは!ねこ太🐈です。
看護師国家試験に良く出題される計算問題と言ったら‥『点滴の計算』ですよね!
なぜ、こんなに‥看護師国家試験に出題されるのか?
それは臨床でもよく使われる計算だからです。
そっかぁ‥、臨床で行われている基本的な計算ができない看護師さんじゃ困るもんね。
今回は、成人用や小児用の輸液セットの違いも踏まえながら‥『点滴の計算』についてバッチリ克服していきます!
それでは、国試合格🌸に向けてねこ太🐈と一緒に楽しく勉強していきましょうヽ(*^^*)ノ
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ちなみにわたしは字を書くのも図を描くのが苦手でしたので‥参考書に書き込むタイプでした♪
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点滴の計算に関する看護師国家試験問題を解いてみよう!
良かったら、力試しと思って‥ぜひ看護師国家試験問題を解いてみてくださいね!
後半の『看護師国家試験問題のねこ太解説』で解き方を解説していきます。
看護師国家試験問題(第109回 午後90問)
1,500mLの輸液を朝9時からその日の17時にかけて点滴静脈内注射で実施する。
20滴で1mLの輸液セットを用いた場合の1分間の滴下数を求めよ。
ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入すること。
解答:①②滴/分
看護師国家試験問題(第105回 午前90問)
500mLの輸液を50滴/分の速度で成人用輸液セットを用いて順調に滴下し、現在80分が経過した
このときの輸液の残量を求めよ。
ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入すること。
解答:①②③mL
では‥この看護師国家試験問題を解くために‥もとい!‥さらに理解を深めるために、これから一緒に楽しく『広げ学習』をしていきましょうヾ(≧∇≦*)/
『広げ学習』とは、気になったことなどを調べながら、広~く・深~く知識を身につけてい学習のことです。(by ねこ太)
↑↑
全部が予想問題だから、初めて出会う問題ばかり!
自分の力試しとか、復習するのにとってもいいかも♪
点滴の計算をする場面
臨床では、どのような場面で点滴の計算が行われるか考えてみましょう!
そんなの‥点滴を始めるときじゃないの?
そうですよね!
それが最も多い点滴の計算です。
それも含めて‥他にも以下のような場面があります。
【点滴の計算をする場面】
①医師から点滴の指示が出されて指示通りに点滴をつなげる場面
②点滴をつなげて一定時間が経過した後、実際にどのくらいの輸液が投与されたか、残量が正しいか確認する場面
③点滴の速度が変わっていたために、終了時間に合わせて速度を調整する場面
④現在の点滴速度と点滴の残量から、あとどのくらいの時間で点滴が終わるかを予測する場面
⑤入浴などで一時的に止めていた点滴を再開する場面
他にもありますが、よく見られる場面としては‥こんな感じです。
臨床では、こういった場面で計算している訳だから‥看護師国家試験でも、これらの場面での計算を求められそうですね!
点滴の計算における『中核的な考え方』
『点滴の計算』における中核的な考え方を、まずはバッチリマスターしていきましょう!
考え方は中学校で習った『移動距離』『移動速度』『時間』の考え方と全く同じですよ♪
移動距離=移動速度×時間
【点滴の計算の基本的な考え方】
輸液量=輸液速度×時間
・輸液量(⇒移動距離に相当)
・輸液速度(⇒移動速度に相当)
・輸液時間(⇒時間に相当)
まず、問題を見たら‥考え方は中学校で習った『輸液量』『輸液速度』『輸液時間』を見つけるようにしてみましょう♪
輸液量=輸液速度×輸液時間
点滴の計算における『単位』
ここで、最も注意すべきことは‥『単位』です。
中学校で習った「移動距離に関する数学の問題」を苦手とする人もいたかもしれませんが、その人の多くは単位の事が分からないことが原因です。
うんうん、単位ってわかりにくいよね‥。
わたしは「時間」と「分」の変換とか‥「ml」「滴」とか出てくると「うわ~」って感じ‥。
点滴の計算が苦手( ̄∇ ̄|||)という人は、まず単位の理解をしていきましょう!
①時間の換算
なるほど~。
でも、逆に「分」を「時間」に変換する場合は‥どうなるのかな?
「分」を「秒」に変換する場合も同じ様に考えていきます。
1分=60秒なので、「分⇒秒」にする場合は「60(秒/分)」をX分に掛けます。
逆に「秒⇒分」にする場合は「1/60(分/秒)」をX秒に掛けます。
②輸液量の換算
今度は、「ml」と「滴」の関係についてみていきましょう!
成人用の輸液セットには「20滴/mL」とか「1ml=20滴」といったことが書かれています。
つまり「滴」というのも量の単位なんです。
余り使いませんが、一応その逆の変換についても‥考えてみましょう。
500mlの輸液を滴下数に変換するなら‥500mlに「20(滴/ml)」を掛ければいいってことですね。
その通りです。
『単位』については、変換の必要があるかどうか‥を意識していきましょう!
では、実際に以下のような輸液の滴下速度について計算してみましょう!
【輸液の滴下速度を求める】
500mlの輸液を成人用輸液セットを用いて、6時間で輸液する場合の滴下速度は‥1分間あたり何滴でしょう?
『輸液量』と『時間』から『輸液速度』を求める計算ですね!
そして‥単位を『時間』を『分』に、『ml』を『滴』に変換するのかな‥!?
2人ともスゴイですね!
2つのポイントをバッチリ押えていますよ♪
まず、輸液量が500mlで、時間が6時間で滴下するとしているので‥
500(ml)を6時間で割っていきます。
そうすると‥
83.333…ですよね!
その通りですが‥
まだ計算はしない方がよいです。
なぜなら‥まだこの後に式が続くので、約分などもできるかもしれないですね。
そうかぁ‥、約分した方が計算も簡単になるし、計算ミスも減りますよね!
さすが‥ねこ太先輩🐈!
お褒めいただき‥39(サンキュー)です♪
ど‥どう‥いたしまして‥。
その後、『時間』を『分』に、『ml』を『滴』に変換していきます。
すると‥こんなことが分かります。
『1時間当たりの投与量』に『1/3』を掛けたものが『1分間当たりの滴下数』になるなんて‥面白い!
いいですね~。
その面白さが出てくれば‥こっちのものですよ!
では‥もう1つ小児用の輸液セットを用いた場合を考えてみましょう♪
えっ~~~~~~~!!
『1時間当たりの投与量(ml/h)』が、そのまま『1分間当たりの滴下数』になるなんて‥スゴイ!
ホントですね!
でもこれを知っておくと、臨床の現場でサッと計算することができるので楽です。
『1時間当たりの投与量』に「1/3」を掛けるのか、「1」を掛けるのか‥これだけなんです。
↑↑
勉強して頭を使ったときは‥やっぱチョコレートでしょ♪
わたしは‥濃いカカオでビターテイストがやっぱり好きかな~。
看護師国家試験問題のねこ太解説
では、今まで学んできた知識を元に、はじめにみた看護師国家試験問題を解いていきましょう♪
看護師国家試験問題(第109回 午後90問)
1,500mLの輸液を朝9時からその日の17時にかけて点滴静脈内注射で実施する。
20滴で1mLの輸液セットを用いた場合の1分間の滴下数を求めよ。
ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入すること。
解答:①②滴/分
まず問題文をしっかり読んでいきましょう!
場面としては‥①医師から点滴の指示が出されて指示通りに点滴をつなげる場面に当たりますね。
問題文から『輸液量』『輸液速度』『輸液時間』について考えてみましょう!
『輸液量』は1500mlです。
『輸液時間』については、朝9時からその日の17時とあるから‥8時間。
そして『1分間の滴下数』だから『輸液速度』を求められていますね。
その通りです。
そして、最後の『輸液速度』では1分間の滴下数なので‥『分』と『滴』への単位変換も必要そうですね。
まず、『1時間当たりの投与量』を出していきましょう。
『1時間当たりの投与量(ml/h)』=『輸液量』÷『投与時間』
ですので‥『1時間当たりの投与量(ml)』=500(ml)÷8(時間)となります。
そして問題文に「20滴で1mLの輸液セット」とあるので‥「1/3」を掛けていきます。
一応、今回はいきなり「1/3」を掛けるのではなく、まずはそのままの式を出して解いてみますね!
約分すると‥やっぱり楽ですね~♪
そして最後は‥「小数点第一位を四捨五入」とあるから、小数点第一位までしか出さなくていいんですね!
答えは、①が「6」、②が「3」となります。
看護師国家試験問題(第105回 午前90問)
500mLの輸液を50滴/分の速度で成人用輸液セットを用いて順調に滴下し、現在80分が経過した
このときの輸液の残量を求めよ。
ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入すること。
解答:①②③mL
まず問題文をしっかり読んでみると‥
場面としては‥②点滴をつなげて一定時間が経過した後、実際にどのくらいの輸液が投与されたか、残量が正しいか確認する場面に当たりますね。
では、いつものように問題文から『輸液量』『輸液速度』『輸液時間』について考えてみます。
今度は『輸液量』を求める問題ね‥。
『輸液速度』は、「50滴/分」で、『輸液時間』は「80分」か‥。
単位は‥どうなんだろう!?
うんうん、いいですよ~。
『単位』は速度で量が『滴』の単位となっているので、最後は「ml」に変換が必要そうですね。
また注意点は、『投与した輸液量』ではなく、『輸液の残量』を求められている点に注意しましょう!
わっ、ホントだ~。
問題文をよく読まないと『投与した輸液量』を答えてしまいそうですね!
『注意力』って大切♪
『投与した輸液量』=『輸液速度』×『輸液時間』=50(滴/分)×80(分)
これもすぐに計算せずに‥先に「滴」を「ml」に変換する式を追加していきましょう。
え~~と、『残量』=『元の輸液量』-『投与量』だから‥500-200=300(ml)ですね。
答えは、①は「3」、②は「0」③は「0」です。
さいごに‥まとめ♪
【点滴の計算の重要ポイント】
(ポイント1)『輸液量』『輸液速度』『輸液時間』を意識する。
『輸液量』=『輸液速度』×『輸液時間』
(ポイント2)『単位』の変換を意識する。
「時間」から「分」への変換⇒「60(分/時間)」を掛ける。
「分」から「時間」への変換⇒「1/60(時間/分)」を掛ける。
「ml」から「滴」への変換⇒「20(滴/ml)」を掛ける。※成人用輸液セット
「ml」から「滴」への変換⇒「60(滴/ml)」を掛ける。※小児用輸液セット
(ポイント3)できる限り約分をしてから計算(計算するのは、最後の最後!)
(ポイント4)滴下速度の求め方
成人用輸液セット⇒点滴の滴下速度(滴/分)=『1時間当たりの投与量(ml/h)』×1/3
小児用輸液セット⇒点滴の滴下速度(滴/分)=『1時間当たりの投与量(ml/h)』×1
長くなってしまいましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました!
点滴の計算も慣れるまでは‥ちょっと大変かもしれません。
とにかく、始めの内は繰り返し学習が大切です。
忘れたら‥何度でも復習していきましょうね!
まずは看護師国家試験の合格🌸に向けて、これからも一緒にがんばっていきましょうo(*^▽^*)o
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