こんにちは!ねこ太🐈です。
今回は、『骨格系の解剖生理』の中の‥『頭蓋骨』について、一緒に勉強していきましょう!
今回は、看護師国家試験問題はありません。
実は‥余り図を示して、骨の名称を答えさせるような問題は出ていないのです。
しかし、今後はそういった基本的な問題も必修問題で出る可能性があります。
また、病気や治療、看護を理解する上での共通言語みたいな‥基礎部分でもあるのでしっかり覚えていきましょう。
なんかぁさ‥覚えることが多そうで面倒くさそう~。
そうだね‥。
私も暗記はちょっと苦手だな。テスト前に覚えても忘れちゃいそう‥。
わたしも暗記は大の苦手でした‥。
そんなわたしが実践して、オススメしたい勉強方法は、全部を同じ重要度で覚えないことです。
『重要部分』と『そうでない部分』に分けたり、体系化して覚えるということを意識していきます。
えっ、『体系化して覚える』ってどういうことですか?
『体系化』とは‥簡単に言えば、下のようにまとめていくことです。
そうすると‥言葉の大きさに違いがあることに気づきます。
こうやって整理していくと‥覚えやすくなります♪
では‥こういった勉強法に工夫をしながら‥『骨格系の解剖生理』について勉強していきましょう!
頭蓋骨の骨格系
『頭蓋骨の部位と名称』と頭蓋骨同士をつなげている『縫合』に分けて勉強していきます。
頭蓋骨の部位と名称
頭蓋骨の読み方は「ずがいこつ」もしくは「とうがいこつ」と読みます。
頭蓋骨は首よりも上の部分‥顔などにある骨も含まれ、「脳頭蓋」と「顔面頭蓋」の2つに分けられます。
※文献によっては舌骨が含まれなかったりします。
※この他、頭部には頭蓋骨ないですが、耳小骨(槌骨・砧骨・鐙骨)なども存在します。
全部で‥15種23個あります。
そっか‥同じ名前(種類)の骨でも、左右で1個ずつあるってことのか。
その通りです。
側頭骨も左右で2個あるように‥顔面頭蓋の中にも鼻骨や頬骨、上顎骨など左右で対をないしているものが8種類あるので、15種類で23個となります。
う~ん、これは全部覚えられないかも‥。
看護師国家試験においては、全部を覚える必要はありません。
脳頭蓋にある骨(赤字部分)は確実に覚えた方がよい「必須レベル」ですが、それ以外は「できれば覚えた方がいい♪」というレベルです。
ただし‥大学や専門学校の解剖生理学では試験に出されてもおかしくありませんので、授業で学んだことを踏まえて、できる限り覚えていきましょう!
覚える際には‥言葉の丸暗記ではなく、図で骨の部位を確認しながら‥漢字の意味なども考えてみると覚えやすかったりします。
なるほど‥。
例えば『前頭骨』だったら‥「頭の前の部分の骨」ってことね!
その通りです!
図で位置を確認する際に、できれば‥「ここが前頭骨だね!」など声に出したり、自分の身体を触ったりしながら覚えていくと、記憶に残っていきますよ♪
脳頭蓋
前頭骨、後頭骨、側頭骨は、『〇頭骨』だけど、頭頂骨だけ‥ちょっと違うんだね!
実は‥脳頭蓋の骨は‥大脳の解剖と部位・名称がソックリなので‥一緒に覚えるといいですね!
【大脳と脳頭蓋】
前頭葉⇒前頭骨
頭頂葉⇒頭頂骨
後頭葉⇒後頭骨
側頭葉⇒側頭骨
この他に蝶形骨も脳頭蓋に含まれています。
蝶形骨は、脳頭蓋の底‥鼻腔の後方に位置していて、眼窩の後壁にもなっています。にある骨で、表面的には見えない骨です。
本当に蝶々みたいな形をしているんですね。
蝶形骨の中央には脳下垂体が存在するくぼみ(下垂体窩)もあります。
蝶形骨の中には空洞もあって副鼻腔の一つである蝶形骨洞と呼ばれます。
副鼻腔とは、骨で囲まれていて、鼻腔とつながっている空洞部分のことです。
全部で左右4つ、計8個あります。
顔面頭蓋
『鼻骨』『涙骨』『頬骨』は鼻や眼の辺りを構成する‥左右1対ずつある骨です。
鼻骨⇒眉間の直下にあって、鼻腔を覆う長方形の形をした骨
涙骨⇒上顎骨とつながっていて、長方形のような形をした爪よりも薄い骨
頬骨⇒顔面の頬部の隆起を形成している骨
また『上顎骨』『下顎骨』は、顔面頭蓋の中で最も大きい骨です。
上顎骨⇒顔面骨の中で2番目に大きく、上顎骨体と4つの突起からなる。上顎骨の中には空洞があり、上顎洞(副鼻腔)と呼ばれる。
下顎骨⇒顔面骨の中で最も大きく、唯一動かせる骨。
位置関係を見てみると‥
鼻から目の奥に向かって、鼻骨⇒上顎骨⇒涙骨⇒篩骨へとつながっていきます。
これらの骨は表面にあるため、比較的分かりやすいですが‥
逆に触ったりすることが難しい骨というのもあります。
それが‥鼻の中(奥)にある『篩骨』、『鋤骨』、『下鼻甲介骨』や、口腔内や喉にある『口蓋骨』、『舌骨』などです。
篩骨⇒鼻と脳と眼を隔てる四角形の骨で、 骨内に多数の空洞を含む篩骨の中には空洞があり、上顎洞(副鼻腔)と呼ばれる。
鋤骨⇒鼻中隔の下部を形成し、上顎骨や蝶形骨と接している。鋤(すき)の形をした長方形の骨。
下鼻甲介骨⇒下鼻甲介の中にある骨
口蓋骨⇒上顎骨と蝶形骨にはさまれたL字型の骨。水平板と垂直板で構成される。
舌骨⇒喉仏(甲状軟骨)の上にある小さな骨。嚥下に関与する。
篩骨の中にも空洞があるのね!
これで3つ(蝶形洞、上顎洞、篩骨洞)だから‥あと1つですね~。
実は‥もう過ぎてしまったのですが、あと1つは前頭洞です!
前頭骨にも空洞(副鼻腔)がありますよ♪
それなら、早く言わんか~い!
ホントにおっしゃる通りです‥。
ゴメンなさいね‥。
いいですよ!
ねこ太先輩のいじわるエピソードと一緒に覚えましたから♪
覚えられて良かったですけど‥ちょっと複雑な気持ちです。
鋤骨は読むのも難しいですが、訓読みだと「鋤」は「すき」と読み、農具の一種です。
『鋤(すき)』というのは、左図のような農具で、土を耕すのに使われます。
先端は長方形の形をしており、『鋤骨』がこの鋤の形をしているため、名づけられました。
確かに‥表面的に見えないから、イメージは若干つきにくいけど‥図があるので多少はイメージがつきますね。
解剖学の参考書などで見たりすると、もう少し見やすかったりもします。
でも‥わたしの一番のオススメは学校にある模型などを見たり、触ったりすることです。
骨の大きさだったり、立体的な形や位置関係もよりハッキリとします。
わたしも‥学生のときは、先生にお願いして、よく模型を触らせてもらっていました。
これが本当に分かりやすいんですよね!
頭蓋骨の縫合
覚えたい縫合は図にある4つです。
【冠状縫合】
前頭骨と頭頂骨の間にある縫合線
冠状縫合は、『冠(かんむり)』という字が使われているように、『ティアラ』を思い出してみましょう!
そっか♪
お姫様がつけるティアラの位置にちょうどあたる部分が『冠状縫合』なのね~。
【矢状縫合】
頭頂部において左右の頭頂骨の間を矢状方向に走る縫合線
身体の断面を見るときの切口で、前後に走るものを『矢状面』といいます。
矢状縫合は、その『矢状面』と同じ方向に走る縫合のことです。
『矢状』というのは、とにかく身体の前後方向を意味するのね!
【ラムダ縫合】
左右の頭頂骨と後頭骨の間にある縫合線
「ラムダ」とは古代ギリシャ語の「λ(ラムダ)」のことです。
縫合線の形が「λ」とクリソツですね♪
『クリソツ』‥?
ねこ太せんぱい!
「クリソツ」なんて‥今の若い子たちは普通知りませんよ!
ちゃんと分かる言葉で説明してください!!
ご‥ゴメンなさい!
ちょっと調子に乗ってしまって、つい昭和の時代の業界用語なんか使ってみようかな~なんて気持ちに‥ハハハ。
でも‥ナス美さんはよく知ってたね‥。
💢💢💢
【鱗状縫合】
頭頂骨と側頭骨の間にある縫合線
『鱗状縫合』は、連結している部分が、魚の鱗のように少し重なっているため、このように名づけられました。
〈その他のオススメ記事〉
↑ ↑ ねこ太の看護師国家試験勉強シリーズはこちら ↑ ↑
コメント