こんにちは!ねこ太🐈です。
今回は、『自律神経系の機能』についてバッチリ克服していきます!
それでは、国試合格🌸に向けてねこ太🐈と一緒に楽しく勉強していきましょうヽ(*^^*)ノ
自分でノートにまとめるより、参考書に書き込んで勉強していくタイプの人にはレビューブックがすごくオススメです!
ちなみに‥わたしもそういうタイプです♪
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『自律神経系の機能』に関する看護師国家試験問題を解いてみよう!
良かったら、力試しと思って‥ぜひ看護師国家試験問題を解いてみてくださいね!
後半の『看護師国家試験問題のねこ太解説』で解き方を解説していきます。
看護師国家試験問題(第109回 午前81問)
交感神経の作用はどれか。2つ選べ
1.散 瞳
2.精神性発汗
3.腸蠕動の促進
4.排尿筋の収縮
5.グリコーゲン合成の促進
看護師国家試験問題(第102回 午後81問)
副交感神経の作用はどれか。2つ選べ。
1.瞳孔の散大
2.発汗の促進
3.心拍数の低下
4.気管支の拡張
5.消化液の分泌亢進
では‥この看護師国家試験問題を解くのはもちろん♪
授業のテストや臨床で活かせる知識を身に付けるために、これから一緒に楽しく『広げ学習』をしていきましょうヾ(≧∇≦*)/
『広げ学習』とは、気になったことなどを調べながら、広~く・深~く知識を身につけてい学習のことです。(by ねこ太)
↑↑
全部が予想問題だから、初めて出会う問題ばかり!
自分の力試しとか、復習するのにとってもいいかも♪
自律神経系の機能
神経系には、形態学的な分類による『中枢神経』と『末梢神経』があります。
また機能的に分類すると‥自分の意思で管理している感覚や運動といった『体性神経』と、自分の意思とは関係なく自動的に調節をしてくれる『自律神経』がありました。
神経組織の分類について、詳しくは以下の記事に載せていますので、ご覧ください。
⇒「」
今回は、この中の『自律神経』について、その働きを勉強します。
交感神経と副交感神経
交感神経は、中枢である視床下部から始まり、脊髄を通って、脊椎の両脇にある『交感神経節』に行き、そこから次の交感神経に乗り換えて、各臓器へと伸びます。
それに対して、副交感神経は、同様に中枢である視床下部から始まり、脳幹から出る脳神経や脊髄を通って、仙髄神経の中に含まれた状態で‥各臓器へと届きます。
副交感神経の場合も、各臓器の直前で神経節を作って、次の副交感神経へと連絡します。
交感神経の場合、さらに神経節以降にもう一つ神経節(腹腔神経節、上腸間膜神経節、下腸間膜神経節)を作る場合もあります。
身体の中で、自動的にいろいろな器官の働きを調節してくれる神経が自律神経(交感神経と副交感神経)ですが、その働きには大きく2つの方向性があります。
どんな方向性‥だと思いますか?
わたしの人生は、いつも『楽しいか』『つまらないか』の2択で判断してるなぁ~。
ナス美はそうなんだね~。
わたしの場合は、つい物事を『簡単か』『難しいか』で考えちゃうかな~。
僕の場合は‥『好きか』『嫌いか』かな~♪
って、オ~~~イ!
自分の人生観の話にすり替わっとるやないか~い。
今の話の焦点は‥自律神経の働きについてでしたね‥。
自律神経の場合はどうかというと‥緊急時か、そうでない(非緊急時)か‥で機能しています。
『緊急時』って言われても‥具体的にどう緊急なんだろう?
そうですよね‥。
食べものがなくて緊急事態なのか‥!?国家試験が近づいて緊急事態なのか‥!?
いろいろな緊急事態が考えられますよね。
ここでは、命の危険がある状況だと考えてみましょう。
交感神経が働くのは、どういうときかと言うと‥よく『fight and flight(ファイト アンド フライト)』と言われます。
つまり『闘うか逃げるか!』ということです。
わたしは、子供と年に1度高尾山に上りますが、稀にクマが出るそうです。
もし、いきなり目の前にクマが出たら‥本当にクマってしまいますが‥そんな状況を考えてみましょう!
『子どもを守るために闘うか‥子どもと一緒に逃げるか』で、アドレナリンが体内に沢山放出されている感じです。
また、ねこ太せんぱいの悪いクセが‥。
それに対して、副交感神経は、リラックスしているときに働く神経です。
安心して眠っている時や、可愛い動物と一緒にいるときなどを想像してみましょう!
交感神経
では、さらに具体的に‥交感神経が興奮している時に、身体はどういった反応を示すのか勉強していきましょう!
『闘うか逃げるか!』というとき、身体としてはどんな状態になるのか?
先程のクマの例を元に‥ちょっと想像してみましょう!
まず『瞳孔』については、クマの動きを一挙手一投足見逃すまいと‥大きく見開きます!
それに闘ったり、逃げたりするために‥心肺機能は最大限の力を発揮しようとします。
つまり『気管』は広がって(気管支平滑筋が弛緩)、呼吸しやすくしますし、『心臓』は強く早く収縮し、『血管』も収縮して全身に血液を多量に送るようになります。
『消化管』は‥食べ物を消化をする暇などないので、蠕動運動は低下し、消化液なども分泌されなくなるのです。
つまり消化器系全般の機能が低下します。
『血糖値』は、脳の栄養源であると同時に全身運動にも必須の栄養源でもありますので、血糖値を上昇させます。
具体的には、膵臓のランゲルハンス島α細胞からのグルカゴン分泌が促進し、ランゲルハンス島β細胞からのインスリン分泌は低下します。
『泌尿器』についても、ゆっくり排泄している余裕はありませんので、排尿はしくくなります。
具体的には、膀胱の排尿筋を弛緩させると同時に、尿道括約筋を収縮させます。
ちなみに‥『汗腺』は、(クマと)闘ったり、逃げたりする際に全身運動して体温が上昇するため、身体を冷やす必要があるので‥汗が出ます。
また『汗腺』は交感神経のみに支配されていて、副交感神経は汗腺に影響を与えません。
こうやってみると‥必ずしも『交感神経が興奮する』=『臓器の機能が亢進』という訳ではないんですね!
副交感神経
副交感神経の場合は、『リラックスしている』時でしたので、先程の交感神経と同じ臓器で、どのように働きが違うのか見ていきましょう!
リラックスしている状態として‥『眠い状態』を想像しながら考えてみます。
まず『瞳孔』については、眠いので目がトロ~ンとしてきて余りハッキリと見なくなりますので、瞳孔は閉じます。
それに眠る体制に入るために‥心肺機能は働きも少しで十分な訳で‥低下します。
具体的には『気管』は狭くなって(気管支平滑筋が収縮)、呼吸しやすくしますし、『心臓』はゆっくり穏やかに収縮し、『血管』も弛緩して全身への血液供給も少なくなります。
『消化管』は‥食べ物を消化をする体制に入り、蠕動運動は亢進し、消化液なども沢山分泌されます。
消化器系全般の機能が亢進します。
『血糖値』は、脳の栄養源であると同時に全身運動にも必須の栄養源でもありますので、血糖値を低下させます。
具体的には、膵臓のランゲルハンス島α細胞からのグルカゴン分泌が低下し、ランゲルハンス島β細胞からのインスリン分泌は促進します。
『泌尿器』についても、ゆっくり排泄できるので、排尿しやすくなります。
具体的には、膀胱の排尿筋を収縮させると同時に、尿道括約筋を弛緩させます。
まぁ~言われてみれば、そうかもね。
自分に置き換えてみるといいですね!
自分がリラックスしている時は、身体がどうなっているか見てみましょう!
イメージもしやすくなると思います♪
交感神経と副交感神経のまとめ
では、交感神経と副交感神経の働きについてめとめていきましょう!
『命の危機的状況』『リラックス』しているとき、呼吸機能とか、消化機能がどうなるのか‥イメージがつながると分かりやすいね!
そうだね!
そこからさらに‥細かくどうなるのかを押さえるといいかも♪
例えば、呼吸機能が促進するということは‥気管支が広がって、分泌物が減るとか‥。
そうですね!
では、さらに記憶に残るように、ちょっと病態や薬と関連させて理解を深めていきましょう♪
自律神経系に作用する薬
自律神経に作用する薬は、たくさん開発されています!
臨床でよく見られる疾患や状態、そこで使われる代表的な薬剤について、ちょっと勉強していきましょう♪
『交感神経』『副交感神経』それぞれに、神経を「刺激する薬」「抑制する薬」があります。
「刺激する薬」は、『交感神経刺激薬』『副交感神経刺激薬』などと呼ばれますが、「抑制する薬」については、一般的に‥『ブロッカー』『抗コリン薬』などと呼ばれますので、覚えておきましょう!
喘息薬
まずは、『喘息』について考えてみましょう!
喘息発作って、いつ起こりやすいか知っていますか?
たしか‥夜だったり、明け方だったような‥。
正解です!
寝ているとき、明け方もそうですが‥交感神経と副交感神経はどちらが優位だと思いますか?
そ・れ・は‥副交感神経ですよね!
だって眠っているときは、リラックスしていると思います。
リラックスしているとき、つまり副交感神経が優位のときは、気管は収縮して、気道の分泌物も増えます。
ちなみに‥明け方は空気が冷えているために、気道を刺激して喘息発作を起こりやすくなります。
まさに‥『喘息』の症状と一緒ですね!
そうなんです。
さらに‥喘息の治療に用いられる薬としては、β2刺激薬といった交感神経(β受容体)を刺激するような薬が用いられたり、副交感神経抑制薬(抗コリン薬)などが使われたりします。
ちなみに‥交感神経のα受容体は『1・2』の2つ、β受容体は『1~3』の3つがあり、部位によって
【代表的な薬】※商品名で載せています。
メプチン(吸入薬)⇒短時間作用型(1~2時間)のβ2刺激薬
セレベント(吸入薬)⇒中時間作用型(12時間)のβ2刺激薬
スピリーバ(吸入約)⇒長時間作用型(24時間)の副交感神経抑制剤(抗コリン剤)
ホクナリン(貼付剤)⇒長時間作用型(24時間)のβ2刺激薬
高血圧
血圧も自律神経によって調節されているから‥確かに薬にも応用されていそうですね!
そうですね!
ただし‥臨床試験結果から自律神経に作用する薬よりも、「カルシウム拮抗剤」や「ACE阻害薬・ARB薬」、「サイアザイド系利尿薬」が効果的であることから、そちらが優先的に使われるようになっています。
でも、追加薬として使われることもあるので‥知っておいて損はありません!
カルデナリン、エプランチル⇒α1刺激薬で、血管を拡張して血圧を下げる。
ネオスチグミン⇒副交感神経刺激薬で、血管を拡張して血圧を下げる。
ちなみに‥副交感神経刺激薬は血管内皮細胞への作用はあるが、血管平滑筋への作用は乏しく、高血圧治療としては、主にα1刺激薬が用いられます。
α1刺激薬は前立腺肥大症などによる排尿困難の治療にも使われます。
腹痛
子どもの頃、冷たいモノを食べたりすると‥よくお腹が痛かったな~。
わたしは、試験前になると‥お腹が痛くなるよ‥
そんなときに、どんな薬を飲むとよいのでしょう?
実は、腹痛といっても原因はさまざまで、それによって薬も変わってきます。
【腹痛の種類・原因】
・胃痛
・便秘
・下痢
・生理痛 など
例えば、胃潰瘍による腹痛は、胃酸が過剰に分泌されたり、胃の防御機能が低下して起こる胃痛です。
そのため胃酸を調節して、防御機能を高める(粘膜を保護する)H2ブロッカーやPPI(プロトンポンプ阻害薬)などが有名ですが‥。
自律神経に働きかけて、胃酸分泌を抑える抗コリン薬やも使われます。
抗コリン薬は、他に胃や腸の痙攣などによる腹痛にも効果があります。
腹痛の種類によって、自律神経に作用する薬が使われることがあるんですね!
そうなんです!
それと‥ブスコパンという薬はご存じでしょうか?
これは、腹痛や生理痛はもちろん‥消化管の内視鏡検査などでもよく使われる薬です。
ブスコパン(一般名:ブチルスコポラミン臭化物)は、抗コリン薬です。
消化管に対しては動きを鈍くさせる効果がありますので、けいれんによる痛みはもちろん、内視鏡検査など消化管の動きを止めて行う検査の際にもよく用いられます。
そういえば‥実習で受け持ったっ尿管結石の患者さんが使っていたかも‥。
尿管結石における鎮痛剤としては、NSAIDsが用いられることが多いですが、ときに尿管平滑筋の緊張を和らげることで鎮痛を図ることを目的に、ブスコパンが用いられたりもします。
そういうことだったのね!
てっきりブスコパンって鎮痛剤だと思っていました♪
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勉強して疲れたら‥やっぱチョコレートで糖分補給♪
わたしは‥濃いカカオのビターテイストがやっぱり好きかな~。
看護師国家試験問題のねこ太解説
では、今まで学んできた知識を元に、はじめにみた看護師国家試験問題を解いていきましょう♪
看護師国家試験問題(第109回 午前81問)
交感神経の作用はどれか。2つ選べ
1.散 瞳
2.精神性発汗
3.腸蠕動の促進
4.排尿筋の収縮
5.グリコーゲン合成の促進
よ~し、バッチリ解いちゃうぞ~!!
交感神経は、命の危機的状況の時だから‥。
「1.散 瞳」
交感神経が興奮しているときは、周囲の状況をバッチリ見逃さないようにしているので、瞳孔は開く!
なので、「1」は「〇」です。
「2.精神性発汗」
精神性発汗というのは、よく分からないけど、緊張して汗をかいたりすることかな‥?
何にしても‥汗腺に作用するのは、交換神経だから‥正しいはず!
素晴らしい推理ですね!
発汗についても、ちょっと詳しく広げ学習していきましょう!
【発汗の種類】
温熱性発汗⇒運動などによって体温が上昇した際に見られる発汗
精神性発汗⇒緊張や不安などストレスによって見られる発汗
味覚性発汗⇒辛い物を食べた際に、口腔内の温度センサーを刺激することで起こる発汗
いずれも、交感神経によって発汗が起こるため、「2」は「〇」です。
これで、答えは出ましたが‥一応、他の選択肢もみていきましょう!
「3.腸蠕動の促進」
命の危機的状況だと‥消化をしている暇なんてなさそう。
腸の蠕動運動は抑制されていそうですね!
「3」は「×」です。
「4.排尿筋の収縮」
排尿はリラックスしていないと‥難しいから‥。
膀胱にある排尿筋や、膀胱の出口の括約筋は自律神経の作用を受けています。
交感神経が興奮しているときは、排尿筋は「弛緩」して、括約筋は「収縮」しています。
「4」は「✖」です。
「5.グリコーゲン合成の促進」
交感神経が興奮しているときは、頭もフル回転で、いつでも動ける必要があるので、栄養分である血糖も多い方がいいです。
そのため、膵臓からグルカゴン分泌は増加し、インスリン分泌は低下して、グリコーゲン(多糖類)は分解されて、グルコース(単糖類)になります。
なので、「グリコーゲン合成の促進」の逆ですね!
よって、「5」は「×」です。
答えは、「1」と「2」です。
看護師国家試験問題(第102回 午後81問)
副交感神経の作用はどれか。2つ選べ。
1.瞳孔の散大
2.発汗の促進
3.心拍数の低下
4.気管支の拡張
5.消化液の分泌亢進
副交感神経は、交感神経の逆の作用で、リラックスしている時ですね!
よ~し、バッチリ解きますよ~。
「1.瞳孔の散大」
リラックスしているときは、余り外に注意を向ける‥警戒する必要もないため、瞳孔は閉じています。
「1」は「×」です。
「2.発汗の促進」
運動しているときに発汗するんだから‥リラックスしているときは汗もかきにくいですよね。
「2」は「×」です。
「3.心拍数の低下」
リラックスしている時は‥そりゃ心臓の動きはゆっくりになるでしょ!
「3」は「〇」です。
「4.気管支の拡張」
リラックスしている時でも‥気管支は広がってくれた方が呼吸も楽で良さそうだけど‥。
確かに‥そうですよね。
ただ通常時で十分に楽に呼吸できていて、「さらに!」と考えると、命の危機的状況では気管支が拡張した方がいいですし、リラックスしているときは必要以上に広がらなくても十分です。
そっかぁ~。
『通常時』や『交感神経が興奮している時』と比較してって考えれば分かりやすいですね!
「4」は「×」です。
「5.消化液の分泌亢進」
ご飯を食べた後は眠くなりますよね♪
そう考えると‥消化しているときは副交感神経が作用しているって考えられそうですね!
なので、副交感神経が作用している時は、消化液の分泌も消化管の蠕動も活発になります。
「5」は「〇」です。
よって答えは、「3」と「5」です。
さいごに♪
長くなってしまいましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました!
自律神経は、解剖生理学の範囲だけでなく、疾患や看護と関連させて‥いろいろな所で出てきますので、バッチリ克服していきたいですね。
ちょっと覚えることも多いですが、理解していくと覚えやすく、たとえ忘れても考えて導きだすことができます。
とにかく、始めの内は忘れては覚えるの繰り返しです。
なので‥何の心配もしなくて大丈夫です♪
忘れたら‥何度でも復習していきましょうね!
まずは看護師国家試験の合格🌸に向けて、これからも一緒にがんばっていきましょうo(*^▽^*)o
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