こんにちは!ねこ太🐈です。
今回は、小児の成長発達の中の『生活習慣』『運動』『言語』『社会性』についてバッチリ克服していきます!
「〇歳で何ができる」とか沢山あるけど‥覚えられるかな!?
そうそう!
それに‥「90パーセンタイル」とか、「ほとんどの子どもが‥」とかも出てくるし‥。
なんかよく分からんのだわさ。
そう‥ですよね。
じゃあ、今回は一緒にがんばってみましょう!
それでは、国試合格🌸に向けてねこ太🐈と一緒に楽しく勉強していきましょうヽ(*^^*)ノ
小児の運動・生活習慣・言語・社会性に関する看護師国家試験問題を解いてみよう!
良かったら、力試しと思って‥ぜひ看護師国家試験問題を解いてみてくださいね!
後半の『看護師国家試験問題のねこ太解説』で解き方を解説していきます。
看護師国家試験問題(第96回一部改変 午前121問)
日本で用いているDENVERⅡ(デンバー発達判定法)で、9か月児の90%ができるのはどれか。
1.意味なくパパ、ママと言う。
2.コップから飲む。
3.支えなしで座れる。
4.自発的ななぐり書きをする。
では‥この看護師国家試験問題を解くのはもちろん♪
授業のテストや臨床で活かせる知識を身に付けるために、これから一緒に楽しく『広げ学習』をしていきましょうヾ(≧∇≦*)/
『広げ学習』とは、気になったことなどを調べながら、広~く・深~く知識を身につけてい学習のことです。(by ねこ太)
小児の成長発達の基本法則
では、各項目に入る前に、小児の成長発達の『基本法則』について押えておきましょう。
法則は4つです。
様子をイメージしながら、覚えていきましょう!
法則1.中枢から末梢へ(頭部から下部へ)
例えば‥首が座って(頭部)から、寝返りやお座り(体幹)ができるようになり、その後はハイハイや歩行(四肢)といった流れで成長していきます。
うん!
確かに中枢から末梢の順に発達していってますね。
法則2.粗大から微細へ
大きな粗大運動から、細かな微細運動の順に発達していきます。
赤ちゃんは手でつかんで食べているけど‥
その後はスプーンや箸を上手に使えるようになっていきますね。
法則3.小児の成長発達は環境よりも遺伝による影響が大きい。
染色体異常など遺伝的な要因によって、成長発達が遅れることがあります。
例えば‥『筋力が弱い』『耳が聞こえない(難聴)』などはもちろん、『言葉の発達』『人とのコミュニケーション』などの発達も、小児の場合は遺伝的な要因が大きいということです。
最後の4つ目は、ちょっと今までのものとは毛色が違いますが、ぜひ覚えておきましょう。
法則4.成長発達には臨界期がある
臨界期とは、簡単に言えば‥「学習するのに最適な時期」のことを言います。
逆に言うと、「臨界期の前や後は学習するのが困難になってしまう」と言うこともできます。
イメージが湧きにくいですよね。
過去に動物実験の例を元に考えてみましょう!
【臨界期に関する動物実験】
生まれたばかりの子猫を暗室で2週間育てた所、子猫は生涯に渡って視力を得ることができなかった。
視覚機能の発育には、生後の光刺激が必要不可欠であり、その時期を逃すと発育が難しいということになります。
可愛そうな実験だったけど、臨界期のことはイメージできたかも。
パーセンタイル
次からいよいよ小児の成長発達の時期や流れを見ていきますが、その前に『パーセンタイル』という用語を押さえておきましょう。
決して難しくないので、大丈夫です。
【パーセンタイル】
計測値の分布を小さい数字から大きい数字の順に並べてパーセント表示することによって、どこに位置するのかを測定する単位のことをいう。
例をあげて考えてみましょう。
上の図を見てみましょう。
『寝返り』を打てるようになるのは、早い子(0~10パーセンタイル)だと生後4か月頃です。
しかし、多くの子ども(75パーセント)が寝返りできるようになるのは‥生後6カ月頃となります。
ちょうどその75%に位置する場所を75パーセンタイルと呼びます。
なるほど~。
でも、『多くの子ども』と言った場合には、75パーセンタイルなのかな?
確かに‥難しいですよね。
『多くの子ども』と言えば、どこまでを言うかは厳密には決められていません。
しかし、常識的には‥少なくとも75パーセンタイル以上と言えそうです。
もちろん80パーセンタイルや90パーセンタイルを指すこともあるかもしれませんね。
小児の成長発達『運動』
まずは、『運動』から始めていきます。
主に乳児期は、運動の中でも『首がすわる』ことから始まり、『独り歩き』までの流れを見ていきましょう。
赤字の部分は多くの子どもができる時期となります。
つまり、この時期を何か月か過ぎていてもできない場合は『遅れがある』と考えられます。
覚え方としては、以下のようにイメージや考えをもって覚えていくと忘れにくいです。
①『首がすわる』⇒『寝返り』⇒『独り座り』⇒『ハイハイ』⇒『たっち』⇒『独り歩き』の順番を覚える
②『首がすわる』のが生後4か月で、以降は2カ月ずつで次の段階へと進み、生後約1年(13カ月)で『たっち』、さらにその2か月後(1年3カ月)で『独り歩き』となります。
※上記は多くの子ども(75~90パーセンタイル)ができる場合の過程です。
そういえば‥『たっち』って何だっけ?
『たっち』とは、何も捉まらずに立ち上がる動作のことを言いますよ。
つぎに幼児期はどのように発達していくのかを見ていきましょう。
『実際の細かい流れ』は以下のようになります。
なんか覚えられそうにないかも‥。
そうですよね‥。ぼくもムリです。
なので‥細かい所まで全部覚える必要はありません。
多くの子どもがどんな過程で成長していくのか、大まかに捉えていきましょう♪
1歳半で『走る』。
2歳で『階段の昇り降り』『滑り台』ができる。
確かに‥階段が登れないと、滑り台も登れないわね。
3歳で『三輪車』に乗れる。
そういえば‥わたしの弟は幼稚園に入る前に三輪車に乗ってたかも♬
それに‥『3歳で三輪車』は覚えやすいかも
4歳で『片足立ち』ができる。
5歳で『スキップ』ができる。
そういえば‥うちの子が保育園の時にスキップを練習していたな~♪
だいたい‥このくらいのアバウトな感じでOK。
こどもは、「この時期の前後で習得する!」と覚えておきましょう!
では‥ここにはありませんが、1つ問題を出すので考えてみましょう。
多くの子どもがケンケンをできるようになるのはいつ頃でしょう?
う~~ん。
でも‥まだ教えてもらっていないから解けなくても‥。
待って!
ケンケンって片足立ちで飛び跳ねるんだから‥片足立ちができるようになってから!
そうか‥。
それにスキップの方が難しそうだから、スキップよりも前っぽいかな。
とすると‥4歳半から5歳の間!
その通りです。
推測することで答えが導き出せましたね。
小児の成長発達『生活習慣』
「自分がいつ頃トイレに行けるようになったか」覚えているでしょうか?
まったく覚えていないだわさ‥。
では、自分が『いつ頃』どんな『生活習慣』を身につけていったのか‥その軌跡を振り返ってみましょう!
まずは【食事面】です。
生後6カ月で離乳食が開始となり、生後1年半でミルク以外の食事だけで必要な栄養をとれるようになります。
ちなみに‥生後4か月頃からミルク以外の食事に慣れるために、リンゴの果汁などを飲んだりします。これは『離乳食の準備期』と言われます。
そっかぁ‥果汁は液体だからあまり離乳食とは言わないのね。
あと‥生後6カ月から1年半の間は、ミルクも併用しながら離乳食を摂るんですね。
そうなんです。
そして、生後1歳半からは歯が生え始め、食べたものを奥歯でつぶせるようになります。
大人と同じ食事になるのは、だいたい3歳ごろです。
では、他の生活習慣についても、みていきましょう!
【衛生面】に関しては‥3歳頃までに『手洗い』⇒『うがい』の順でできるようになります。
『うがい』はムセたりもするし、確かに難しそう‥。
【衣服】については、靴も含めて‥『脱ぐ』⇒『着る』の順で3歳頃までにできるようになります。
やっぱりボタンを「はずす」よりも「つける」方が難しいよね。
【トイレ】については、2歳で尿意や便意を感じて、大人に伝えることができるようになります。
そういえば‥うちの子もよく「パパ‥しっこ~」って言ってたな♪
また3歳には基本的な排泄動作(排尿・排便、ズボンの着脱)ができるようになります。
しかし、この段階では、まだお尻拭きができません。
そういえば‥保育園実習で保育士さんが3歳児クラスのこどものお尻ふきをしてたかも!
お尻ふきは、拭く時の身体のバランスも難しいから‥時間がかかるのね。
小児の成長発達『言語』
では、3つ目の『言語』についてやっていきましょう!
赤ちゃんは、生まれてすぐは泣き声以外にほとんど言葉を発しません。
「ア~」とか「ウ~」とか少し声を出し始めるのが‥生後2か月です。
そして、生後6カ月(半年)から『喃語』をしゃべるようになります。
ハテ‥喃語とはなんだったかな?
喃語とは、赤ちゃんが話す『母音と子音の連続した言葉』のことを指します。
それに対して、「ア~」とか「ウ~」とかの言葉をクーイングと言い、喃語とは区別します。
そして、1歳になると、「パパ」「ママ」など意味のある言葉を話すようになります。
そして‥
初めてしゃべった言葉は「ママ」だったわ!!
違うよ‥一番はじめに話した言葉は「パパ」だったよ‥。
こんな風に夫婦の間でちょっとしたもめ事が起こることがあるのが‥1歳のときです。
な‥なに‥この2人の茶番は‥。
2歳になると‥2語文を話すようになります。
「2歳」で「2語文」!
ここを起点に覚えてもいいですね。
そして、3歳になると‥カンタンな文章を話せるようになります。
カンタンな文章というのは、3語文以上と思ってもよいので、
「3歳」で「3語文」と覚えちゃいましょう!
小児の成長発達『社会性』
最後に『社会性』について勉強していきましょう。
生後1ヶ月で音に反応し、生後2か月になるとあやすと笑うようになります。
でも、このときはまだ視力が十分でなく、人の顔の区別がついていないと言われています。
区別できるようになるのは‥だいたい4か月頃です。
そして、生後6カ月頃から人見知りが見られるようになります。
人の顔の区別ができるようになって、人見知りが始まるって訳ね!
そして、1歳半になると、言葉の理解も進み、人からの禁止や指示を理解して行動するようになります。
しかし、2歳になると‥自我が強くなり、自分の要求を通そうとするようにもなります。
わたしも‥小さい頃はよく駄々をこねる子だったって親に言われたことがあったな~。
そうなんですね‥ナス美さん。
なんか分かるような‥気がします!
コラー!ねこ太~!
ゴメンなさい。
ちなみに、うちの子も「パパ‥ダメ」「パパ‥バカ」とか2語文を使って、自己主張をしていたな‥。
なんか思い出したら‥涙が出てきた‥。
ここまで‥できたら、もうねこ太せんぱいより大人ね!
いやぁ~ホントにその通りです。
怒らんのか~い。
もっと乗ってこんか~い。
小児の成長発達『遊び』
赤ちゃんは一人でガラガラを鳴らして楽しそうですね!
そうだね。
ちなみに‥ぼくもいつも一人で楽しく遊んでますよ!
な‥なんか寂しいですね‥。
他にもいろいろな種類の遊びが出てくるので、ちょっと言葉の整理をしておきましょう!
一人遊び⇒周囲と全く関係なく一人の世界で遊ぶ
傍観遊び⇒他児の遊びに興味をもち、時に声を掛けたりするが、遊びには加わらない。
並行遊び⇒同じ場所で同じ遊びをするが、お互いにバラバラに遊んでいる。
連合遊び⇒個々に遊ぶが、物の貸し借りなどの交流しながら遊ぶ。
協同遊び⇒役割や遊びのルールに則って遊ぶ。『集団遊び』とも言われる。
なるほど‥。
似ているようでちょっと違うんですね。
『一人遊び』から『協同遊び(集団遊び)』に向かって少しずつ近づいている感じですね。
小児の成長発達『まとめ』
では、この表を元に全体を俯瞰しながら‥各月齢や年齢の特徴を押さえていきましょう!
6カ月⇒離乳食が始まる一方で、認知力も高まり、人見知りが始まる時期
1歳⇒歩行が確立し生活空間が広がり、意味のある言葉も話し始める時期
2歳⇒基本的な運動機能が発達し、2語文を使って自己主張が強くなる時期
3歳⇒身の回りのことができるようになり、依存から自立へと移行していく時期
4歳⇒心身のコントロールができ、相手の気持ちを理解できる。
看護師国家試験問題のねこ太解説
では、今まで学んできた知識を元に、はじめにみた看護師国家試験問題を解いていきましょう♪
看護師国家試験問題(第96回一部改変 午前121問)
日本で用いているDENVERⅡ(デンバー発達判定法)で、9か月児の90%ができるのはどれか。
1.意味なくパパ、ママと言う。
2.コップから飲む。
3.支えなしで座れる。
4.自発的ななぐり書きをする。
では‥今学んだ知識で問題を解いていきましょう!
分からなくても焦らず‥推測をしていきますよ。
「1.意味なくパパ、ママと言う。」
「意味なく」ってどういうこと?
分かりにくいですよね。
「意味なく」とは「意味がない」。つまり「ママ」と言っても、「ママ」のことを指していないということです。
つまり、「喃語」ってことね。
喃語を話すのは6カ月頃からで‥意味のある言葉を話し始めるのが早い子で1歳頃からです。
そう考えると、9カ月で90%のこどもが喃語を話せるというのは難しそうです。
実際に90パーセンタイルの点は‥生後12ヶ月です。
なので、「1」は✖です。
「2.コップから飲む。」
コップやスプーンを使えるようになるのは、生後1歳頃からです。
なので、9カ月ではほとんどの子どもができません。
「2」は✖です。
「3.支えなしで座れる。」
支えなしで座り始めるのは、生後6カ月頃から8カ月でした。
つまり、生後9か月ではほとんどのこどもができるということです。
なので、「3」は〇です。
「4.自発的ななぐり書きをする。」
これは教えてもらってないですね。
そうですね。
でも、焦らず考えてみましょう!
ナス美さんなら‥解けるはずです。
そうかな~♪じゃあ、やってみよっかな!
なぐり書きするんだから、ペンを持たないといけない‥!?
スプーンが使えるようになるのが1歳以降だから‥なぐり書きは9か月じゃムリじゃない?
素晴らしいですね。
実際に90%のこどもが、「なぐりがき」ができるようになるのは1歳半くらいです。
ということで、正解は「3」です。
さいごに♪
長くなってしまいましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました!
小児の成長発達【運動・生活習慣・言語・社会性・遊び】は、ちょっと覚えることも多くて大変かもしれません。
とにかく、始めの内は忘れては覚えるの繰り返しです。
なので‥何の心配もしなくて大丈夫です♪
身近な子どもを見て、イメージして覚えていきましょう!
身近にいなければ‥公園へ直行ですよ!
忘れたら‥何度でも復習していきましょうね!
まずは看護師国家試験の合格🌸に向けて、これからも一緒にがんばっていきましょうo(*^▽^*)o
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