こんにちは!ねこ太🐈です。
今回、勉強するのは‥筋骨格系の中の『関節』です。関節って、全身にあるけど、いろいろ種類があって余り覚えられなかったな‥
関節は種類も多くて、覚えられなったな。
うんうん。
わたしは内転とか外旋とか‥そういった関節運動がよく分からなかったよ。
そうですよね!
授業で、ただ覚えるように言われても‥頭に入りにくいですよね。
どうやったら覚えられるのか?
一緒に『関節』について考えていきましょう!!!
それでは、国試合格🌸に向けてねこ太🐈と一緒に楽しく勉強していきましょうヽ(*^^*)ノ
自分でノートにまとめるより、参考書に書き込んで勉強していくタイプの人にはレビューブックがすごくオススメです!
ちなみに‥わたしもそういうタイプです♪
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『関節』に関する看護師国家試験問題を解いてみよう!
良かったら、力試しと思って‥ぜひ看護師国家試験問題を解いてみてくださいね!
後半の『看護師国家試験問題のねこ太解説』で解き方を解説していきます。
看護師国家試験問題(第107回 午前82問)
車軸関節はどれか。2つ選べ。
1.正中環軸関節
2.腕尺関節
3.上橈尺関節
4.指節間関節
5.顎関節
看護師国家試験問題(第109回 午前10問)
球関節はどれか。
1.肩関節
2.膝関節
3.下橈尺関節
4.手根中手関節
では‥この看護師国家試験問題を解くためはもちろん、授業のテストや臨床で活きる知識を身に付けるため、これから一緒に楽しく『広げ学習』をしていきましょうヾ(≧∇≦*)/
『広げ学習』とは、気になったことなどを調べながら、広~く・深~く知識を身につけてい学習のことです。(by ねこ太)
関節とは?
まず、「関節って何者なのか?」という所からやっていきましょう!
【関節とは】
2つ以上の骨がつながっている構造の総称
そうすると‥頭蓋骨同士の縫合も関節になるのかな?
始めから、なかなかに際どい質問ですね~。
でも、その通りです!
関節には動く関節もあれば、頭蓋骨のように動かない関節もあります。
【関節の可動域の違いによる分類】
①不動関節⇒つながっている骨同士が線維や線維軟骨、靭帯によって強固に固定されている関節
(例:頭蓋骨の縫合線、歯と顎の骨⇒線維による固定)
(例:椎間板、恥骨結合、胸骨と鎖骨⇒線維軟骨による固定)
(例:遠位脛腓骨関節⇒靭帯による固定)
②可動関節⇒つながっている骨同士が動く関節
線維とか‥線維軟骨って、何となく分かるようで‥分からないんだよね~。
『線維』とは‥細長い糸状の物質のことを指しますが、主にコラーゲン(タンパク質)によってできた糸状物質のことを指します。
以前はよく接着剤として使われていた膠(にかわ)の主原料がコラーゲンでもあります。
ちなみに‥『繊維』も同じような意味ですが、一般的に人体以外のものに使われます。
そして、『線維軟骨』とは線維の多い軟骨のことを言います。
軟骨の中にも線維(コラーゲン)が入っているのかぁ‥。
軟骨については、下記の記事にも分類を載せていますので、良かったらご覧ください。
また『靭帯』とは、コラーゲンとエラスチン(弾性線維)の両方を含む結合組織で、骨と骨をつなぐ丈夫な紐状の組織です。
関節の構造
関節にある2つの骨の内、突き出した丸くなっている方(凸部分)を関節頭(骨頭)、くぼんでいる方(凹部分)を関節窩といいます。
骨同士が接する関節面は軟骨(関節軟骨)で覆われており、関節面を覆うように関節包があります。
関節包の内側には滑膜があり、粘稠な滑液を分泌し、関節の動きを滑らかにしています。
関節軟骨には血流はありません。
その代わりに滑液が軟骨に栄養を与えています。
そういえば‥授業では関節液っていう言葉を習ったけど、それとは違うのかな?
関節液と滑液は同じものを指します。
関節内の液体という意味で「関節液」と言いますが、その正体は‥滑膜から分泌される「滑液」なんですね。
ときどき、「関節に水が溜まった」みないなことを聞くけど、関節液って元々あるんじゃないのかな?
ナス美さんの言う通り、関節液は元々あります。
一般的に「関節に水が溜まる」と言う状態は、炎症等によって「関節液が通常よりも異常に増えた状態」のことをいいます。
また逆に、関節包の外側には、丈夫な線維質でできた靭帯があり、関節が外れたりすることないように固定したり、関節運動の方向や範囲の制限をしています。
ちなみに‥「腱」と「靭帯」は混同しやすいですが、似て非なるものです。
「腱」は筋肉と骨をつなげるものですが、「靭帯」は骨と骨をつなげるものです。
ちょっと脱線♪
知っておくとトクをする‥大事な脱線です♪
『捻挫』と『脱臼』の違いをご存じでしょうか?
同じような‥意味だと思ってたけど、確かに字も違うし、別物だったんだ‥。
確かに‥捻挫と脱臼を同時に起こす場合もありますので、混同しやすいですよね。
ここで、違いを押えておきましょう!
捻挫とは‥関節を形成する関節包や靭帯の損傷のことを指します。
それに対して、脱臼とは‥関節を形成する骨同士が正しい位置からズレてしまうことをいいます。
脱臼ではしませんが、捻挫が疑われる場合には、応急処置のRICEが行われます。
①Rest(患部の安静)
②Icing(冷却)
③Compression(圧迫)
④Elevation(患部の挙上)
ちなみに‥打撲は、強い衝撃による皮膚や皮下の軟部組織(脂肪・筋肉・血管)の損傷のことを言います。
わたしも子どもの頃によく「突き指」をしましたが、それは指に外力が加わって起こる怪我の総称のことで、脱臼、捻挫さらには骨折なども含まれます。
また補助構造として、関節によっては、関節半月(半月板)といったものや関節円板といったものがあります。
関節半月⇒膝関節の大腿骨と脛骨の間にある半月状の線維軟骨で、関節面の接触を良くして膝にかかる荷重や衝撃を分散・吸収する働きを持っている。
関節円盤⇒顎関節の突起とくぼみの間にある円盤状の線維軟骨で、関節の動きを良くしたり、噛むことによる衝撃を分散・吸収する働きをもっている。
身体の体重が膝関節に掛かるから、衝撃を和らげるというのも分かるけど‥顎関節には関節円盤は必要なのかな!?
確かに、そうですよね‥。
膝はイメージしやすいかもしれませんが、顎関節においても噛むことによる衝撃はかなり強いため、それが脳へ伝わらないように和らげる必要があります。
そのために、関節円盤が一役買っている訳です。
他に‥関節唇というものもあります。
関節唇(かんせつしん)とは、関節の周囲に付着している軟骨のことで、唇(くちびる)のように見えることから、そのように言われます。
わ~確かに‥💋みたい!
面白いですね。
関節唇は、肩関節や股関節にあります。
関節の安定性を高めるために必要な組織です。
軟骨でできているため、損傷した後の回復は難しく、ときに手術などして縫合したりすることもあります。
関節の名称の覚え方
授業では、ほとんど習いませんが、関節がどのように命名されているのか‥『関節の名称のつけ方』の法則について知っておくと‥覚えやすいです!
関節の名称は、基本的には以下のような2つの方式でつけられています。
1.身体の部位が関節の名称になる。
(例)肩関節、肘関節、股関節、膝関節など
例に挙げた関節などは、実は複数の骨・関節でできていたりします。
例えば‥肘関節は上腕骨と尺骨と橈骨の3つの骨でできているので‥
肘関節=腕尺関節+腕橈関節+橈尺関節
ということになります。
へぇ~そうなんですね。
肘関節って1つの関節だと思ってました。
2.関節を成す2つの骨が関節の名称になる。
(例)肩甲上腕関節(⇒肩甲骨と上腕骨)、距腿関節(距骨と下腿)、橈尺関節(橈骨と尺骨)
多くは「中枢側の骨の名称(一部)+末梢側の骨の名称(一部)」の順番ですが、距腿関節のように逆(末梢側の骨+中枢側の部位)になる場合、橈尺関節のように並列に並んでいる場合もあります。
可動関節の種類
可動関節の種類として、覚えておくべきものは‥以下の6つです。
看護師国家試験にも問われるので、関節の特徴と一緒に関節名(部位)も覚えていきましょう!
球関節
【球関節】
関節頭(骨頭)が球状になっていて、球状部分を軸として多方向に回転する(⇒多軸性関節)ことができる関節
(関節名)肩関節、股関節
軸って回転する際の中心となるものだから‥軸が沢山あるってことは、いろいろな方向に動かせるってこと?
その通りです。
肩関節も股関節がそうですが、腕や脚が‥一方向や二方向だけでなく、あらゆる方向に動かせるのは軸が無数にあることを意味します。
楕円関節
【楕円関節】
関節頭(骨頭)が楕円形ていて、円の長軸と短軸の2つの軸を中心に回転する(⇒ニ軸性関節)ことができる関節
(関節名)橈骨手根関節
楕円形ってそういう方向でしか‥回らないのか‥!?
確かに‥イメージつきにくいですよね。
仮に‥長軸と短軸方向以外の軸で回そうとしても、上手く回すことができません。
なので、手首(橈骨手根関節)も2方向しか動かしにくいはずです‥たぶん。
ぜひ自分でも「背屈」「掌屈」など言葉にも出しながら‥やってみましょう!
ちょっと余談♪
「楕円関節」は「顆状(かじょう)関節」とも言われます。(明確な区別はありません)
「顆」とは訓読みで「つぶ」と読みますが、骨の丸みを帯びた部分のことを指します。
なので‥顆状関節とは、丸みを帯びた(楕円形の)骨による関節ということになります。
うんうん!
ツブみたいな‥楕円形の骨による関節は、「楕円関節」ともいうし、「顆状関節」ともいうのね!
ちなみに‥膝関節は、楕円関節ではなく‥蝶番関節(より正確にはらせん関節)です。
らせん関節というのは、蝶番関節の変形バージョンです。
鞍関節
【鞍関節(くらかんせつorあんかんせつ)】
関節を成す2つの骨が鞍状の形をしており、互いに合致するように向き合うことで、2つの軸を中心にして回転する(⇒ニ軸性関節)ことができる関節
(関節名)母指の手根中手骨関節のみ(※文献によっては他にもある)
これも‥楕円関節と同じで、二軸性なんですね!
そうなんです。
ぜひ、上の写真のように‥自分の指を使って鞍関節を作って動かしてみましょう!
2つの軸というのも実感として分かりますよ。
蝶番関節
【蝶番関節(ちょうつがいかんせつorちょうばんかんせつ)】
2つの骨のうち一方の円筒状の関節頭(骨頭)が、他方の関節窩にはまりこむ形で、1つの軸を中心にして回転する(⇒一軸性関節)ことができる関節
(関節名)肘関節(腕尺関節)、膝関節、距腿関節、手足の指節間関節
蝶番なんて聞いたことないけど‥。
そうですね。
家のドアなどについている蝶のような形をしたものがそうです!
実際に開け閉めしていても‥軸は1つなので‥回転する向きも1方向(前後2方向)のみです。
肘も膝も同じ様な感じで動きますね!
先程、らせん関節について、少しふれましたが、実は肘関節も膝関節もどちらも‥らせん関節です。
らせん関節は、基本的には‥蝶番関節なのですが、少し違うポイントはわずかに軸がズレることです。
看護学校ではここまでは‥学ばないことが多いですが、一応知っておいて損はないです。
蝶番関節の一種として‥らせん関節があるんだな~くらいに覚えておきましょう!
膝関節も大腿骨と脛骨と腓骨と膝蓋骨で関節を作っているとも言えそうですね!
その通りです!
メインは大腿骨と脛骨によるもの(大腿脛骨関節)なので‥膝関節(大腿脛骨関節)は「車軸関節(らせん関節)」として捉えられます。
車軸関節
【車軸関節(しゃじくかんせつ)】
2つの骨のうち一方の円筒状の関節頭(骨頭)と、他方の車の軸受けのような関節窩から成り、1つの軸を中心にして回転する(⇒一軸性関節)ことができる関節
(関節名)環椎と軸椎の間の正中環軸関節、橈骨と尺骨の間の橈尺関節(上下)
車軸って、余り聞かないけど‥何だろう?
車軸というのは、車両の車輪同士を結びつける棒のことです。
車軸が回転する際に、それを軸受け(ベアリング)が支えています。
環椎と軸椎は学校で習いました。
輪投げのような感じですよね!
「わっか」が環椎(第一頚椎)で、的になる棒が軸椎(第二頚椎)です。
わかりやすいたとえですね!
ちなみに‥側面からは見えないですが‥軸椎の軸部分を歯突起と言います。
また橈尺関節では図では分かりにくいですが、太い棒を手で握ったような感じで、軸受けが一部欠けたような形になっています。
これも車軸関節です。
実は‥肘部分の近位(上橈尺関節)だけでなく、手首付近の遠位(下橈尺関節)も車軸関節です。
これによって、前腕の回内・回外運動(※後ほど勉強します)ができます。
平面関節
【平面関節(へいめんかんせつ)】
2つの骨が同じような平面で、靭帯などで固定されているが、わずかに滑るように動くことができる関節
(関節名)椎間関節、肩鎖関節、手根間関節、足根間関節
えっと‥椎間関節って、椎体同士の関節だっけ?
椎間関節は、椎体ではなく、脊椎背側にある下関節突起(かかんせつとっき)と上関節突起(じょうかんせつとっき)でできる関節のことを指します。
ちなみに‥神経根(脊髄神経)が出ている穴のことを『椎間孔』といいますので、一緒におぼえちゃいましょう!
上肢と下肢の関節のまとめ
1つ1つの関節を覚えるのは大変ですよね‥。
なので、少し比較したり、関連させながら覚えていくようにしています。
上肢と下肢は構造が似ていますので、合わせて知識を整理していきましょう。
下肢は股関節以外のメジャーな関節は全て‥蝶番関節です。
他方で‥上肢の場合は‥手首の橈骨と手根部の関節のみ‥楕円関節です。
たしかに‥整理すると分かりやすいかも♪
上肢とか下肢では‥蝶番関節が多いですね~。
うん!
そういった感覚って大切ですよね。
根本部分の肩関節や股関節の動きは自由(⇒多軸性の球関節)だけど‥その先は曲げたり伸ばし(一軸性の蝶番関節)しかできなかったりしますね!
関節の運動
実は‥関節運動が苦手で‥覚えられないんです。
わたしも~超にがて~♪
ぼくも~苦手~♪
と言いたい所ですが‥ポイントを押えればダイジョウV(ブイ)です!
ハ‥ハハ‥。
ねこ太せんぱいは‥昭和世代ですか‥。
まずは基本的な考え方を覚えて、それでも理屈が通じない所は個別に覚えていくのがオススメです。
何度か自分の身体を動かしながら、声に出して覚えていくと自然と覚えちゃいます♪
【関節運動の種類】
1.屈曲と伸展
2.外転と内転
3.外旋と内旋
まずは、この3種類、計6つの運動を覚えていきましょう!
関節運動は、曲げる・伸ばすなど対になる運動同士で覚えていくと分かりやすいです。
屈曲と伸展
屈曲⇒骨同士の角度を小さくする方向への運動
伸展⇒骨同士の角度を大きくする方向への運動
定義は少し難しい書き方をしていますが、捉え方としては単純に「曲げる」と「伸ばす」です。
うん、これなら分かります!
それでは‥下の図をみて、肩関節の場合はどうなのか考えてみましょう!
え~~~っと、どっちなんだろう?
そうか!
肘も膝も‥指の関節も一軸性だと、屈曲とか伸展って分かりやすい!
でも‥二軸性とか多軸性だと、どの方向を屈曲・伸展っていうのか分からないな~。
良い気づきですね~。
二軸性‥多軸性の関節については、数が少ないので‥重要な関節から優先して、少しずつ個別に押さえていきましょう!
基本的には肩や股関節など大きな関節は身体の前後方向で、屈曲・伸展となりますよ!
屈曲・伸展する関節
【屈曲・伸展する関節】
(重要度:高)肩関節、肘関節、股関節、膝関節
(重要度:中)手関節、足関節、手指・足趾の関節(MP関節、PIP関節、DIP関節)
手指・足趾の関節(MP関節、PIP関節、DIP関節)については、下記の記事に書いていますので、そちらをご覧ください!
この中で、屈曲・伸展と言わないで、別の言い方をする関節がありますが‥何か分かりますか?
う~~ん、手指・足趾の関節!
おしいですが、違います。
答えは、手関節と足関節で、手関節の方は掌屈・背屈、足関節の方は底屈、背屈といいます。
これは‥このまま覚えてしまいましょう!
そうなんですね‥。
(くっそぉ~、ねこ太め~!!
お前がヒントも出さないから、間違えちゃったじゃないか~!)
あ~~、スッキリした!
よし、これで、悔しい気持ちと一緒に覚えたからもう忘れないぞ♪
ナス美さんの心の声が聞こえたような‥。
素晴らしい記憶法だけど、もうちょっとマイルドに行こうね‥。
屈曲位・伸展位
どこの位置から屈曲位で、どこから伸展位になるかというと‥基本肢位を基準として考えます。
基本肢位って何でしたっけ?
ナス美さん、大丈夫だよ。
焦らず、1つ1つ理解していこう!
基本肢位とは、気を付けの姿勢で立った状態のことです。
また肩関節を例に考えてみましょう!
身体の前後方向で屈曲・伸展となります。
正常では、屈曲位は0°~180°までとります。また伸展位は0°~50°です。
外転と内転
次に、外転と内転についてバッチリにしていきましょう。
ここからは二軸以上をもっている関節ということになりますね!
その通りですね!
なので‥数はかなり少ないです。
外転⇒骨を中心となる軸から遠ざける運動
内転⇒骨を中心となる軸に近づける運動
肩関節や股関節で言うと‥屈曲や伸展も遠ざける方向への運動でしたね。
でも、それは前後方向のことでした。
外転や内転は、そういった意味では‥外側・内側方向での運動と考えると分かりやすいです。
ちょっと脱線♪
医学的な用語としては、身体の前後方向の面のことを矢状面(しじょうめん)、内側・外側方向の面のことを前額面(冠状面)、もう1つおまけにCT画像などで見る横断面というのもあります。
なるほど~!
この動きの反対が内転ですね~。
それと、指を開いたりするのを外転、指を閉じる動作を内転とも言います。
でも‥指節間関節(DIP・PIP関節)って蝶番関節だから一軸性なんじゃないの?
ナス美さん、もの凄く良い疑問ですね!
実は手を開いたり閉じたりするのは、指節間関節ではなく、中手指節関節(MP関節)です。
中手指節関節(MP関節)は、二軸性の楕円関節なんです。
外旋と内旋
最後に外旋と内旋をバッチリ克服しちゃいましょう。
外旋⇒骨の長軸に対して外向きに回転する運動
内旋⇒骨の長軸に対して内向きに回転する運動
「長軸に対して回転」と書かれていますが、イメージしやすく言うと‥捻じる(回旋運動)ということです!
捻じることができるのは、車軸関節のある頚椎はもちろん、球関節である肩関節や股関節であったり、前腕、下腿などがあります。
前腕の場合は、回外・回内っていうんですよね♪
さすが‥かん子さん!
よく覚えていますね♪
↑↑
勉強して疲れたら‥やっぱチョコレートで糖分補給♪
わたしは‥濃いカカオのビターテイストがやっぱり好きかな~。
看護師国家試験問題のねこ太解説
では、今まで学んできた知識を元に、はじめにみた看護師国家試験問題を解いていきましょう♪
看護師国家試験問題(第107回 午前82問)
車軸関節はどれか。2つ選べ。
1.正中環軸関節
2.腕尺関節
3.上橈尺関節
4.指節間関節
5.顎関節
車軸関節は‥どこだったかな~。
分かるわ~その気持ち!
覚えたと思ったけど、いざ聞かれると思い出せないんだよね‥。
やっぱり問題を解くって大事だね♪
そうですよね‥。
わたしも覚えるのが苦手だったけど、アウトプットしているとやっぱり覚えやすかったです♪
問題を解きながら、思い出すかもしれないので‥やっていきましょう!!
「1.正中環軸関節」
正中というと‥正中神経だから‥腕の関節だったかな‥!?
環‥軸‥!?環椎と軸椎だ~!!
すごいよ!
思い出せたね~。
環椎と軸椎は、軸と軸受けの関係でした。
なので‥車軸関節です。
「1」は「〇」です。
「2.腕尺関節」
腕尺関節は‥上腕と尺骨でできる関節だったから、肘関節のことね!
ということは‥蝶番関節(らせん関節)!
なので、「2」は「×」です。
「3.上橈尺関節」
上橈尺関節だから‥橈骨と尺骨の間の関節で‥上だから、肘の方だよね。
そ‥そうだ!
上と下ともに車軸関節をつくって、回内・回外運動をするんだった~。
「3」は「〇」です。
答えは、2つ出ましたが‥確認のために、他の選択肢もみていきましょう!
「4.指節間関節」
指節間関節は上肢の指先の関節でした。
一番末端(遠位)にあるDIP関節と、その1つ手前(近位)にあるPIP関節が指節間関節です。
これらは‥蝶番関節です。
なので、「4」は「×」です。
「5.顎関節」
う~~ん、なんだったかな?
(こ‥これは、やってなかったかも)
ゴメンなさい。
顎関節は関節円盤という構造の紹介をしましたが‥何関節かまでは勉強していなかったですね‥。
そうでしたね‥。
でも‥考えてみると、顎を動かすとき、上下に噛む動作と左右に歯ぎしりする動作ができるから‥2軸性の関節なんじゃないかな!?
そうすると‥楕円関節か‥鞍関節。
でも、鞍関節は母指の手根中手骨関節のみって話だったっから、楕円関節(顆状関節)しかないですね!
せ‥正解です!
スゴイ思考力ですね‥。
カン子せんせいと呼ばせてください!!
スゴイ~!!
カン子って、天才じゃない♪
看護師国家試験問題(第109回 午前10問)
球関節はどれか。
1.肩関節
2.膝関節
3.下橈尺関節
4.手根中手関節
球関節ね‥ハイ‥ハイ‥なるほど~。
「1.肩関節」
肩関節はいろいろな方向に動かせますからね~。
多軸性関節の球関節!
「1」は「〇」です。
「2.膝関節」
下肢の関節は、股関節以外のメジャーな関節は‥基本的に蝶番関節(らせん関節)でしたよね。
膝関節はもちろん蝶番関節(らせん関節)!
なので、「2」は「×」です。
「3.下橈尺関節」
橈骨と尺骨という並んだ骨の間の関節でしたね。
これは車軸関節で、回内・回外運動に関係していました。
なので、「3」は「×」です。
「4.手根中手関節」
手根骨と中手骨の間の関節だから‥掌の中の見えない関節か‥。
でも‥掌の中って動かないよね‥。
教えられなくても自分でよく考えられていますね!
その通りで、動かない関節なので、不動関節ですね。
始めの勉強の中では説明しなかったのですが‥可動関節・不動関節の他に、その中間としてわずかに動かすことができる『半関節』という考え方をする分類もあります。
その場合、不動関節として紹介していた恥骨結合も、本問の手根中手関節も‥半関節に含まれます。
ちなみに‥母指の手根中手関節は身体に唯一無二の鞍関節です。
「4」は「×」です。
答えは、「1」です。
さいごに‥まとめ♪
長くなってしまいましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました!
関節は、ちょっと覚えることも多くて大変かもしれませんが、自分の身体を使いながら、動きと軸を意識すると覚えやすいです。
とにかく、始めの内は迷うかもしれませんが‥迷ったら復習して覚える!です。
なので‥何の心配もしなくて大丈夫です♪
まずは看護師国家試験の合格🌸に向けて、これからも一緒にがんばっていきましょうo(*^▽^*)o
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