こんにちは!ねこ太🐈です。
今回は、『消化管ホルモン』についてバッチリ克服していきます!
それでは、国試合格🌸に向けてねこ太🐈と一緒に楽しく勉強していきましょうヽ(*^^*)ノ
自分でノートにまとめるより、参考書に書き込んで勉強していくタイプの人にはレビューブックがすごくオススメです!
ちなみに‥わたしもそういうタイプです♪
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消化管ホルモンに関する看護師国家試験問題を解いてみよう!
良かったら、力試しと思って‥ぜひ看護師国家試験問題を解いてみてくださいね!
後半の『看護師国家試験問題のねこ太解説』で解き方を解説していきます。
看護師国家試験問題(第110回 午前12問)
胃から分泌される消化管ホルモンはどれか。
1.ガストリン
2.セクレチン
3.胃抑制ペプチド
4.コレシストキニン
看護師国家試験問題(第103回追試 午前30問)
ホルモンと主な分泌臓器の組合せで正しいのはどれか。
1.ガストリン ― 肝 臓
2.セクレチン ― 十二指腸
3.ソマトスタチン ― 回 腸
4.コレシストキニン ― 胆 囊
では‥この看護師国家試験問題を解くのはもちろん♪
授業のテストや臨床で活かせる知識を身に付けるために、これから一緒に楽しく『広げ学習』をしていきましょうヾ(≧∇≦*)/
『広げ学習』とは、気になったことなどを調べながら、広~く・深~く知識を身につけてい学習のことです。(by ねこ太)
↑↑
全部が予想問題だから、初めて出会う問題ばかり!
自分の力試しとか、復習するのにとってもいいかも♪
消化管ホルモン
消化管ホルモンの種類は数十種類ありますが‥看護学生として覚えておきたいものは、4つです。
【覚えるべき消化管ホルモン】
ガストリン・セクレチン・コレシストキニン・ソマトスタチン
なんか‥カタカナばかりで‥覚えられるかな!?
大丈夫ですよ!
食べ物の消化の流れと関連させながら理解して覚えるのがポイントです♪
どういった流れかというと‥
①胃で、HCl(塩酸)を活かした食べ物の消化
②小腸で、膵液が働きやすい環境(中性~アルカリ性)を作る
③膵液の消化酵素による消化
④消化が終わった後は消化のストップ
では、順番に見ていきましょう!
ガストリン
【ガストリン】
作用:胃酸分泌促進
分泌細胞:G細胞
分泌される部位:胃の幽門側前庭部、十二指腸
『G細胞』‥ガストリン(Gastrin)の頭文字の『G』からきているんですね!
ガストリンは胃の幽門側前庭部や十二指腸に存在するG細胞から分泌される消化管ホルモンです。
食べ物が胃に入ってくると、その刺激によって‥G細胞はガストリンを血中に分泌して、胃の壁細胞を刺激してさらにHCl分泌を促進します。
ちなみに‥「gastric」は「胃の」という意味で、『ガスト』というのは「胃」を意味する英語です。
胃薬にも『ガスター』というのがあります。
また胃カメラは『GF(gastrofiber)』といったりもします。
学校の授業で、機械的刺激によって壁細胞からHClが分泌されるって聞いたけど‥。
G細胞がさらに壁細胞を刺激して分泌を促進するんですね!
その通りです!
壁細胞は食べ物による圧などの機械的な刺激に反応します。
G細胞は食べ物が入ってきたことによるpHの低下を敏感に感じ取ってガストリンを分泌します。
実は‥胃では壁細胞から絶えずHClが分泌(基礎分泌)されています(pH1.5~2)。
食べ物が入って薄まる(pH4以上になる)と‥G細胞が反応します。
HClが分泌されることで、食べ物が殺菌されて腐らなくなると同時に、主細胞からのペプシノーゲンがペプシンに変換されてタンパク質の消化が始まります。
胃では蠕動運動によって、食べ物が消化液と共に撹拌されて1~2㎜大の粒子にまで分解され、粥状(かゆじょう・じゅくじょう)になります。
粥状になった食べ物は‥次に幽門を通って十二指腸に送られます。
一般的に、胃に食べ物が入って完全に空になるまでに約3~4時間かかると言われています。
セクレチン
【セクレチン】
作用:胃酸分泌抑制、膵液(重炭酸イオンに富む)分泌促進
分泌細胞:S細胞
分泌される部位:十二指腸、上部小腸
『S細胞』‥セクレチン(secretin)の頭文字の『S』からきているんですね!
セクレチンは十二指腸に存在するS細胞から分泌される消化管ホルモンです。
食べ物が胃から十二指腸に入ってくると、S細胞が刺激されてセクレチンが分泌されます。
食べ物って言っても‥胃液でドロドロの液体ですよね。
という事は‥HClを沢山含んでるってことだから‥ちょっと危険じゃないかな‥。
そうですよね‥。
強酸の液体なので‥このままでは小腸も傷ついてしまいますよね。
そうならないために何をするのか!?
いったん胃酸の分泌をストップさせて‥十二指腸に入ってきた食べ物をなんとか中和しようと膵臓から『重炭酸を多く含んだ膵液』を分泌させるってことですね!
その通りです!
血中に分泌されたセクレチンは、胃のG細胞と壁細胞の両方に作用して、ガストリンとHClの分泌を抑制させます。
また重炭酸イオンは弱アルカリ性物質で、膵液はpH8程度あります。
弱アルカリ性でも強酸のHClを次々と中和することができますよ~。
でも‥重炭酸を多く含んだ膵液ってことは、消化酵素は少ないということ?
スルドイですね~。
消化酵素を多く含む膵液を分泌させるのは‥別のホルモンによるものです。
胃の消化酵素のペプシンが働く至適pHは2ですが、同じタンパク質を分解する膵臓の消化酵素であるトリプシンの至適pHは7~8です。
ちなみに‥膵液に含まれる他の消化酵素である
アミラーゼは至適pHは6.5
リパーゼは至適pHは5.0~7.5です。
重炭酸イオンが分泌されて中和された後は、いよいそ膵液による消化の始まりです。
では、次にそのホルモンを勉強していきましょう!
コレシストキニン(CCK)
【コレシストキニン】
作用:胃酸分泌抑制、胆のうの収縮(胆汁の分泌促進)、膵液(消化酵素に富む)の分泌促進
分泌細胞:I細胞
分泌される部位:十二指腸、上部小腸
『I細胞』‥コレシストキニン(Cholecystokinin)の頭文字の『C』からきてい‥ないじゃないですか~!!
そうなんですよね‥。
『C』にしておいて欲しかったのですが‥、誰かがそう付けてしまったので仕方ありません。
私は以下のような感じで覚えています。
コレシストキニンは、別にもう1つ呼び方があります。
それはパンクレオザイミン(PZ)です。
この2つは始め別々の物質と考えられていましたが、技術の発展に伴い、実は同じ分子構造をしていることが分かったという歴史的経緯があります。
なので‥『CCKーPZ』と表記されることもあります。
つまりCCKとPZは一緒(issho)ということで、頭文字の『I』をとって『I細胞』という訳です。
(う~ん、ちょっと無理があるけど‥)なるほど~♪
ねこ太せんぱいの(余り面白くはないけど‥)ダジャレと一緒に覚えられそうです!。
なんか褒めてもらってるのかな~嬉しいな~。
コレシストキニンは十二指腸に存在するI細胞から分泌される消化管ホルモンです。
食べ物が胃から十二指腸に入ってくると、S細胞と同様にI細胞も刺激されてコレシストキニンが分泌されます。
コレシストキニンの働きは、3つです。
1つは胃酸分泌を抑制し、2つ目は膵液の分泌を促進します。
うんうん、これはセクレチンと同じですね!
その通りです!
膵液ではセクレチンが重炭酸イオンに富むものだったのに対して、コレシストキニンは同じ膵液でも‥消化酵素に富む膵液を分泌します。
そして‥3つ目は胆のうを収縮させて胆汁の分泌を促します。
ソマトスタチン
最後は‥消化が終わった後は消化のストップでしたね。
その役割を果たすのが、ソマトスタチンです。
【ソマトスタチン】
作用:ガストリン・セクレチンの分泌抑制
分泌細胞:D細胞
分泌される部位:膵臓
ソマトスタチンの分泌は、『胃の酸性化』『コレシストキニンの分泌』など複雑な機序によって起こることが考えられています。
ソマトスタチンは、膵臓から分泌されて、胃酸を分泌させる『ガストリン』の分泌を抑制し、さらに膵液を分泌させる『セクレチン』の分泌を抑制します。
コレシストキニンの分泌抑制については‥今後の研究で明らからになるかもしれませんね!
え~っと、ソマトスタチンは‥なんで『D細胞』なんだろう?
『D細胞』は、膵臓にある細胞のことです。
ギリシャ文字のアルファベットで名前がついています。
α(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、δ(デルタ)‥といった順番でγが抜けています。
【膵臓の3つのランゲルハンス島細胞】
α細胞(A細胞)⇒グルカゴンを分泌⇒血糖値を上げる
β細胞(B細胞)⇒インスリンを分泌⇒血糖値を下げる
δ細胞(D細胞)⇒ソマトスタチンを分泌⇒グルカゴンとインスリンの分泌を抑制
D細胞から分泌されるソマトスタチンは、『ガストリン』と『セクレチン』の分泌を抑制するだけでなく、血糖値をコントロールする『グルカゴン』と『インスリン』の分泌も抑制します。
『ガストリン』と『セクレチン』の分泌を抑制するって事は、『消化・吸収』の終了を意味するだわさ!
『グルカゴン』と『インスリン』の分泌も抑制するってことは、消化・吸収した後の『栄養素の代謝』の終了も意味するだわさ♪
脳相・胃相・腸相
『脳相』『胃相』『腸相』という言葉をご存じでしょうか?
実は、今勉強してきたことがそれらなのです。
では、最後に今まで勉強してきたことの復習を兼ねて‥『脳相』『胃相』『腸相』について勉強していきましょう!
『脳相』『胃相』『腸相』とは、胃液の分泌についてどのような機序が働くかを明らかにした考え方です。
脳相
例えば‥美味しそうなお寿司が傍にあったとします。
そうすると‥視覚・臭覚が刺激され、脳でそれが食べ物なのか?美味しいものなのか?‥過去の記憶と照合されます。
美味しいものと判断されると‥
その刺激は副交感神経(迷走神経)を伝わって、胃液を分泌させます。
これが『脳相』です。
胃相
食べ物を口に入れた後、胃に到達した食べ物は胃粘膜にある『壁細胞』と『G細胞』の2つを直接刺激して胃液の分泌を促します。
これが‥『胃相』です。
腸相
食べ物が胃から十二指腸へ移動すると、十二指腸粘膜にある『S細胞』からはセクレチンが‥『I細胞』からはコレシストキニンが分泌され、どちらも『壁細胞』と『G細胞』に働きかけて、胃液の分泌を抑制する方向に働きます。
これが‥『腸相』です。
成るほど‥胃液に焦点を当てると‥そういうことになるのね~。
実は‥もう1つ胃液(胃酸)の分泌を抑制するホルモンが十二指腸から分泌されます。
それが『胃抑制(ポリ)ペプチド』です。
『胃抑制ペプチド』は英語で(Gastric inhibitory Peptide)と書き、『GIP』と呼ばれます。
『胃抑制ペプチド』は豚の腸管から発見されましたが、人の場合は‥胃液の分泌を抑制する作用は少なく、グルコースに依存的な形で‥インスリン分泌を促進することが分かっています。
つまり‥糖尿病の所で勉強しますが‥GLP-1と同様にインクレチン関連薬と言われるものです。
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勉強して疲れたら‥やっぱチョコレートで糖分補給♪
わたしは‥濃いカカオのビターテイストがやっぱり好きかな~。
看護師国家試験問題のねこ太解説
では、今まで学んできた知識を元に、はじめにみた看護師国家試験問題を解いていきましょう♪
看護師国家試験問題(第110回 午前12問)
胃から分泌される消化管ホルモンはどれか。
1.ガストリン
2.セクレチン
3.胃抑制ペプチド
4.コレシストキニン
胃から分泌されるホルモン‥胃に作用するホルモンと間違えないようにしないと~!
「1.ガストリン」
ガストリンは胃の幽門側前庭部に存在する細胞‥つまりG細胞から分泌されるホルモンでしたね‥。
ということは‥いきなり正解ということね~。
でも、油断せず‥他の選択肢もみていくわよ~!
「1」は「〇」です。
「2.セクレチン」
セクレチンは‥コレシストキニンと似ていましたよね‥。
確か、十二指腸のI細胞から分泌されるホルモンでした。
膵液の分泌を促すと同時に‥胃に対しては胃酸分泌を抑制するホルモンです。
なので、胃からは分泌されないので‥「2」は「×」です。
「3.胃抑制ペプチド」
胃抑制ペプチドも‥セクレチンやコレシストキニンと同様に‥十二指腸から分泌されるホルモンです。
作用は‥胃酸分泌の抑制もありますが、主な作用はインスリン分泌の促進でしたね。
なので、「3」は「×」です。
「4.コレシストキニン」
コレシストキニンは、十二指腸から分泌されるホルモンで、胃酸分泌の抑制はもちろん、膵液の分泌や胆汁の分泌を促すホルモンです。
「4」は「×」です。
答えは、「1」です。
看護師国家試験問題(第103回追試 午前30問)
ホルモンと主な分泌臓器の組合せで正しいのはどれか。
1.ガストリン ― 肝 臓
2.セクレチン ― 十二指腸
3.ソマトスタチン ― 回 腸
4.コレシストキニン ― 胆 囊
「1.ガストリン ― 肝 臓」
ガストリンが分泌されるのは‥胃でしたね!
「1」は「×」です。
「2.セクレチン ― 十二指腸」
セクレチンは十二指腸から分泌されて、胃酸分泌を抑制したり、胃から十二指腸に送られてきた酸性の消化物を中和するための膵液分泌を促すホルモンでした。
なので、「2」は「〇」です。
「3.ソマトスタチン ― 回 腸」
たしか‥ソマトスタチンは、消化管ではなくて‥膵臓から分泌されるホルモンでしたね!
働きは‥何だっけ?
働きは、ガストリンやセクレチンの分泌を抑制して消化を終わらせることでした。
「3」は「×」です。
「4.コレシストキニン ― 胆 囊」
コレシストキニンは胆のうを収縮させて、胆汁を分泌させるホルモンだったから‥
〇かな‥。
おしいですね!
問題文には分泌臓器とあるので、コレシストキニンが分泌される臓器は十二指腸や小腸です。
なので、「4」は「×」です。
答えは、「2」です。
さいごに♪
長くなってしまいましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました!
消化管ホルモンは、覚えられたでしょうか?
とにかく、始めの内は忘れては覚えるの繰り返しです。
なので‥何の心配もしなくて大丈夫です♪
忘れたら‥何度でも復習していきましょうね!
まずは看護師国家試験の合格🌸に向けて、これからも一緒にがんばっていきましょうo(*^▽^*)o
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