こんにちは!ねこ太🐈です。
あなたは自分がどんな人生を歩みたいのか考えたりしますか?
人の生き死にを見てきた看護師という職業だからかこそ、わたしは時々考えたりします‥。
でも、どんなに考えても自分らしい生き方って何なのか正直全然分かりません ( ̄∇ ̄|||)
なので‥学ぼうと思いました!
何から学ぶのか?
それは‥他人の『人生』『生き方』から学ぶのが最も分かりやすく、効率的です♪
偉人に限らず、いろいろな人の自叙伝を読んでいると、「こんな生き方もあるんだ~」と思うことがあります。
もし、その人の『生き方』や『考え方』に賛同できれば、自分もその生き方を真似すればよいのです。
逆に賛同しかねるのであれば、それをヒントに自分らしい生き方を考えればいいですね。
今回は、白人と黒人の差別問題と戦い、平和的に解決に導いた偉人『キング牧師』の人生や名言から、一緒に自分が望む『人生』を歩むためのヒントを得ていきましょう!
合わせて、最後に最近の日本における差別問題についても、対策と共に紹介していきます!
キング牧師ってどんな人?どんな人生を歩んだの?
引用:ウィキペディア
まず、キング牧師のプロフィールを紹介します!
名前 | マーティン・ルーサー・キング・ジュニア |
家族 | 妻(コレッタ・スコット)、子供4人 |
出生地 | ジョージア州アトランタ |
職業 | 牧師(プロテスタント・キリスト教のバプテスト派) *父(マーティン・ルーサー・キング)も同じ牧師 |
学歴 | ①モアハウス大学(卒業) ②クローザー神学校(卒業) ③ボストン大学(博士号取得) |
業績 | ノーベル平和賞 |
キング牧師の名前は、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアです。
父マーティン・ルーサー・キングと同じ名前のため、最後に『ジュニア』とつきます。
ちなみに、父の方をいうときは『ジュニア』の代わりに『シニア』といいます。
キング牧師の父も実は牧師さんです。
そうすると‥同じ『キング牧師』ですね。
ちなみに、キング牧師には4人の子どもがいますが、そのうちの1人の名前も同じで、マーティン・ルーサー・キング・3世です。
では、ここからキング牧師の生涯について、順を追ってみていきましょう!
キング牧師の生涯
誕生~子供時代
1929年1月15日に、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアは、アメリカ南部にあるジョージア州アトランタにて誕生しました。
当時、アトランタのいたるところに、『WHITE ONLY(白人専用)』という標識が設置されていました。
マーティン少年はその標識を見るたびに、心が苦しかったそうです。
そういった中で、教会で謳う賛歌や聖書の言葉、牧師であるマーティンの父親の言葉から勇気をもらっていました。
その時に、マーティンの心の中には「将来、自分が大きくなったら、父と同じ様に人々に勇気を与えられるような人間になりたい」と思ったそうです。
青年期
マーティンはアトランタにある私立モアハウス大学に入学しました。
そこで法律家になるか、牧師になるか迷った末に、父と同じ牧師になる道を選びました。
大学卒業後は、クローザー神学校に通い、その後はマサチューセッツ州にあるボストン大学にて博士号を取得します。
その時に同じくボストンにあるニューイングランド音楽院に通っていた2歳年上のコレッタ・スコット(のちの奥さん)と出会いを果たしました。
そして1953年6月18日、マーティンが24歳のときに、コレッタと結婚しています。
引用:ウィキペディア
また翌年の1954年10月31日には、マーティンは念願の牧師になりました。
そして、マーティンは生まれ故郷であるジョージア州の隣‥アラバマ州モンゴメリーにあるデクスター・アベニュー・バプテスト教会の牧師に就任しました。
ここで牧師をしながら、教会に訪れた人々を励まし、勇気づけていました。
マーティンは大学時代にインドを独立に導いたマハトマ・ガンジーの教えを学んでいました。
ガンジーは、暴力ではなく愛の力を信じて戦い、インド人は一発の弾丸も撃つことなく、当時支配国であったイギリスから独立を勝ち取っています。
そこからマーティンも自分たち黒人を苦しめる白人を憎むのではなく、「敵をも愛しましょう」と周りに呼びかけていました。
成人期
1955年12月1日に、アメリカのアラバマ州モンゴメリーで、ローザ・パークスという一人の黒人女性がバスに乗車している際に、白人に席を譲ることを拒否し、逮捕されるという事件がありました。
キング牧師はこの事に抗議し、1955年12月5日からバスボイコット運動の指揮をとりました。
その結果、約1年後に連邦最高裁判所の判決で、「バス車内における人種分離が差別である」と判決が出されました。
この判決が出されるまで、381日間黒人たちはバスに乗らず、仕事場、学校、教会へ歩いて通い続けたのです。
この運動、そして判決の影響は全米に広がり、各地でバスボイコット運動が行われることになります。
そして、キング牧師は全米における公民権運動におけるリーダー的存在となります。
『公民権運動』って何?
「差別の撤廃」「法の下の平等」「市民としての自由と権利」を求める社会運動のことを言います。
1865年の南北戦争終結後においても、白人による差別意識は根強く社会に残っており、黒人が白人と結婚することも認められていませんでした。
1963年8月28日、キング牧師が34歳の時に首都ワシントンにおいて、リンカーン大統領の奴隷解放宣言100周年を記念とする約20万人の人が集まる大規模な行進・集会が行われました。
いわゆる『ワシントン大行進』です。
そこであの有名な「I Have a Dream(私には夢がある)…」という言葉で知られる歴史的な演説が行われました。
引用:http://bluesohashi.blog.fc2.com/blog-entry-949.html
その翌年1964年12月10日にキング牧師はノーベル平和賞を受賞しています。
キング牧師はその後も、各地を廻り、公民権運動を続けていきました。
そして、1968年4月4日テネシー州メンフィスを訪問している最中に白人男性に銃で暗殺されました。
享年39歳でした。
実は、暗殺される前にも自宅に爆弾が投げ込まれるなどの事件もありました。
それでも、キング牧師は自身の使命を果たすため、公民権運動を止めることはありませんでした。
その甲斐もあって、10年におよぶデモ抗議を行い、ついにアメリカ合衆国は、皮膚の色による差別をなくすことを宣言したのです。
そして、マーティン少年が苦しみ続けた『WHITE ONLY(白人専用)』の標識も南部の町からなくなったのです。
没後
キング牧師が亡くなった後、1981年10月19日にキング牧師の業績が展示された『マーティン・ルーサー・キング・ジュニア・センター』がジョージア州アトランタに建てられました。
また1982年11月12日には首都ワシントンにキング牧師の記念碑が立てられました。
さらに1981年1月15日、キング牧師の誕生日にちなんで1月第3月曜日が祝日となっています。
看護師人生に活かす『キング牧師の名言』
キング牧師の言葉は名言としても残り、今もなお色あせることなく、困難に直面している全ての人たちを励まし続けてくれていると感じました。
(名言)わたしには夢があるのです。
キング牧師の言葉の中でも、もっとも有名な言葉であり、ワシントン大行進での演説の中で何度も言われた言葉です。
短い言葉だからこそ、力強さを感じます。
わたしは、この一言だけでも‥
自分は「夢をもって生きているのか?」「夢に向かっていきているか?」
そして「自分も夢をもって、夢を叶えるために生きる生き方をしていきたい」と思いました。
(名言)アラバマにおいてさえ、いつの日か、必ず幼い黒人の少年少女たちが、幼い白人の少年少女たちと、兄弟姉妹として手を取り合って力を合わせる日がくるだろう。
人種差別という意識はとても根深いものである。
それは‥自分たちの世代ではすでに刷り込まれており、すぐに変えるというのは難しいのかもしれない。
だけどこれから生まれてくる子供たちのために、今の世の中を変えたいという気持ちが伝わってきます。
わたしたち看護師はどうでしょうか?
『患者中心の看護』『人間対人間の看護』『ケアリング』‥
素晴らしい看護理論がありながらも、それらを活かして実践できているのか?
同じ人種、同じ看護師、同じ病棟、同じチームでありながらも、お互いに相手を尊重して、誰もが気持ちよく働ける職場を築けているのか?
わたしも、自分が沢山の仕事を抱えて忙しかったり、苦しかったりすると‥
「なんで周りは〇〇なの?」「なんで自分だけ〇〇なの?」「なんで誰も助けれくれないの?」
情けないですが、つい自分中心で考え、その考えに縛られてしまいがちになっていまします‥。
わたしの周りにも先輩、後輩、妊娠されたり、子育てをしていたり、体調を崩したり、心を病んだりする同僚がいます。
常に周りの人の立場に立って、相手が気持ちよく働けるように関わっていきたい。
そういった環境を作っていきたいと改めて思いました。
そのためには、まず自分がちょっとした困難にぶつかっても心が乱されないくらい、強くならなければ♪と思いました。
(名言)われわれの子どもたちが、 「白人専用」という標識によって、人格をはぎとられ尊厳を奪われている限り、決して満足することはできない。
「白人専用」という標識は、白人には何も感じないかもしれません。
でも、白人ではない人から見れば‥どのような思いになるのでしょうか?
相手の立場にならないとなかなか分からないことってあるかもしれませんね。
病棟では患者さんのベッドサイドや床頭台に張り紙をしていたりします。
[患者さんや主治医の名前][禁飲食][オムツ使用中][ご家族の方へ〇〇〇を買ってきてください]etc
もし、自分が患者だったら、[患者さんや主治医の名前]も含めて全て必要ないかな‥と思います。
また[患者さんや主治医の名前][禁飲食]は仕方ないかな‥と思いますが、[オムツ使用中]は正直「イヤだな」と感じてしまいます。
[ご家族の方へ〇〇〇を買ってきてください]は今はコロナ禍で見かけませんが‥
せめて[ご家族の方へ看護師までお声かけください]とかにしてもいいのかもしれませんね♪
患者さんの目線に立って、患者さんの環境を作っていく視点を、改めて大切にしていきたいと思います。
(名言)憎しみは、憎しみを引き起こします。愛だけが憎しみを消し去ることができます。
この言葉は、教会に来た人々にキング牧師が言っていた言葉です。
人種差別に対して、キング牧師のように暴力に訴えずに平和的な解決を目指す人もいました。
しかし、逆に暴力を通して白人社会に立ち向かう人たちもいました。
その代表が映画にもなった『マルコムX』です。
引用:ウィキペディア
そういった人たちに対して、キング牧師は訴え続けた訳です。
今の日本社会では、こういった過激なことはないかもしれません。
しかし、自分の中に生じた負の感情をそのまま出してしまうというのは日常的にもあることです。
そして、それは負の連鎖を引き起こしてしまいます。
時に現在はSNSの発達した世の中です。
相手の顔が見えない中で、情報のやり取りがされたりします。
ときに相手を傷つけるような言葉もときどき見られたりします。
自分がそういった言動をとらないことはもちろんですが‥
自分が酷い言葉を言われた際にも、相手のマイナスな言動に流されて感情のままに相手にぶつけてはいけないことが大切だな~と改めて考えたりしました。
日本における差別
日本では、差別ってないように見えて、実は沢山あります。
人間誰しもがもっている
①何か分からないことへの恐怖
②今までの過去から続いている慣習
③上下関係・優劣関係
④マイノリティとマジョリティetc
このようなものが差別を生みます。
①『何か分からないことへの恐怖』から生じる差別
2020年1月23日に東京都内で初めての新型コロナウイルス感染者が出ました。
当時は『新型コロナウイルス』って何?
毎日ニュースで出てくるだけでなく、国も世界も大騒ぎをしている‥「何これ?怖い!」となった訳です。
そこで起こったのが、下記の出来事です。
『病院で働きたい』『人を助けたい』という気持ちで頑張っているのに、子どもを預けられないことで仕事もできなくなり、悔しさを感じました
病院の院長
病院はチームでやっている。スタッフが1人でも抜けたら医療の質が低下してしまう。病院としても子どもがいる職員のサポートを強化していきたい。
ここでは、誰も『差別』という言葉は言ってはいませんが‥
これは人々の『何か分からないことへの恐怖』から差別が起こっている例です。
そして、この背景には『ヘイトスピーチ』があったともいわれています。
ヘイトスピーチとは、人々を合理的な理由なく、一律に排除・排斥することをあおり立てるものを言います。明らかになっている情報が少ない中で、SNSなどで様々な情報が飛び交い、その中にはヘイトスピーチもあったようです。
差別を受けた母親である看護師の悔しさは、不確かな情報から差別的に扱われたことによるものと思われます。
②『上下関係・優劣関係』から生じる差別
先日、わたしの子どもの通う学校で、生徒が教師から差別を受けているという話を妻から聞きました。
詳しく娘から話を訊くと‥
こういった『依怙贔屓(えこひいき)』問題って、昔からよくありますよね。
わたしの子供のときもそういった話はあったように思います。
もちろん、本当に先生が差別していたのであれば良くないですが‥。
それは、教師と生徒という『上下関係』が基盤となっている訳です。
今回の話でも、先生には、先生なりの理由があったのかもしれません。
ただ、その理由を子供にきちんと伝えられていないのは良くないですね。
今までの過去から続いている『慣習』
最近道を歩いていて、ハッとしたことがあります。
それは‥。
余りわたしも正直なところ、差別意識という認識はありませんでした。
しかし、知らない内に『女性はスカート』『男性は学ラン』という慣習的な認識がありました。
別にこの慣習的な認識がものすごく悪いという訳ではないです。
でも、トランスジェンダーの人から見れば、生きにくい社会につながっている訳で、差別意識とも言えます。
そう考えると、世の中には気づいていないだけで、差別していることって多いのかもしれませんね。
『マイノリティとマジョリティの関係性』から生じる差別
先程のトランスジェンダーのことも、LGBTの1つとして、マイノリティ(少数派)ゆえの差別とも言えそうですね。
わたしは看護師ですが、学生時代は学校に女性120名に対して、男性学生はわたし含めて2名しかいませんでした。
なので、完全に男性はマイノリティでした。
何が困ったかというと‥
元々の建物がそうだったので仕方なかった訳ですから、正直『差別』とは思いませんでした。
でも、仮に女性が多いからという理由で、何でも『女性優先』とかなっていたら、それは差別と思ったかもしれません。
この『マイノリティとマジョリティの関係性』も、学校や職場、友人グループの中など、集団ができるところで、常に生じるリスクがあります。
きっと、今までの人生の中で、知らない内に大なり小なり差別したり、差別されたりした経験はあるのかもしれませんね。
また、子ども同士にしても、大人の社会においてもよく見られる、仲間外れのような『いじめ』は『上下関係や優劣関係』もしくは『マイノリティとマジョリティ』から生じるある種の『差別』と言えます。
差別にどのような対策が有効か
今まで説明してきたように、現代の世の中では『差別』は当事者が意図的にしているようよりは、無意識にしていることが多いと言えます。
そのため、知識をもつことや、その事実を知らせることが有効な対策となります。
なので、一つは『啓発活動』や『学習』が有効です。
世の中には社会的な弱者と呼ばれる立場にある人達がいます。
例えば障害者(マイノリティ)がそうです。
実は、わたしの祖父も身体障がい者で、片足がないため車いすを使用していました。
わたしが小さい頃からよく一緒に車いすで散歩をしていましたが‥
歩道を進むにしても、ちょっとした段差があったり、公園の入口にある柵で中に入れなかったり‥と不便に感じることは沢山ありました。
世の中、健常者を中心に成り立っているんだな~と幼いながらも感じたりしました。
でも、普通の人って、なかなか障がい者の大変さに気づかないものです。
だからこそ、「障がい者の人ってこんな苦労をしているんだよ」って伝えていくことが大切です。
日本では、国として『法務省』が人権擁護機関として、啓発活動などをしています。
そのほか、各種公益法人やNPO団体なども、その分野における差別問題について啓発活動を積極的に行っていたりします。
また、もう一つは『相手に対して自分が差別していることを教えてあげること』です。
先程の『教師による生徒への依怙贔屓(えこひいき)』にしても、その教師に「あなたがしていることは差別ですよ」と教えてあげることが大切です。
周りの教師が気づいたのであれば、その教師のためにも、生徒のためにも、そのように伝えてあげてほしいですね。
逆に被害にあっている当事者も、もし直接言えるのであれば、教師に「先生!わたしは差別されて傷ついていますよ」と伝えていきましょう。
上下関係もあって、言いにくいという場合は、親であったり、友人や別の教師を通して伝えるのもいいかもしれませんね。
先の『看護師の子供の保育園受け入れ拒否』にしても同様です。
ニュースで取り上げられることで、保育園が「自分たちがしたことは本当に正しかったのか?」考えるきっかけを作ることができます。
また厚生労働省や都道府県から指導が入るかもしれませんが、それも保育園に対して「よくないことだよ」と知らせることにつながります。
『差別』は人間の本能、弱い心と結びついています。
なので、無くすことは決して簡単ではありません。
しかし、今回キング牧師の人生や名言を学んでいく中で‥
人がイジメや差別で苦しむことがない、そんな世の中を作っていきたい
と強く思いました。
この記事を読まれたあなたは、どのようなことを感じたでしょうか?
少しでも自分の人生をどう生きるか考えるキッカケになれば、幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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