ねこ太先輩!
私‥勉強がすごく苦手だけど、看護師になれますか?やっぱり看護師さんって頭が良くないとなれないのかな‥。
将来のことを考えていて、素晴らしいですね。看護師になりたい気持ちを大切にしてくださいね。今から、「勉強が苦手な人でも看護師になれるのか?」その疑問について一緒に考えていきましょう!
こんにちは!ねこ太🐈です♪
わたしも勉強は大の苦手‥でしたが、今はこうして看護師さらには看護学校で教師をしております!
看護師になるためにはどういった道(手段)があって、どうしていけば良いのかをわかりやすく解説していきますね♪
『頭の悪い人』でも看護師になれるのか?
きっとこんな疑問を持たれた方は、自分は勉強が得意ではないけど、そんな人でも看護師になれるのかな~と思ったのではないかと思います。
それに対しては、やる気さえあれば、必ず看護師になれます!!とハッキリお答えします。
なので、もしあなたが看護師になりたいのであれば、諦める必要はありません。
ただ勘違いしないでほしいことは、「勉強しなくていい」「頭が悪いままでいい」と言っている訳ではありません。
患者さんの命を預かる仕事である以上、覚えなければいけないこと、考える力などはそれなりに必要になりますので、勉強が苦手な方は『今』から頑張りましょうね♪
わたしは自分が高校生の頃に、担任の先生からこんな一言を頂いて、ともて勇気づけられたことがあります。
それは「自分が得意なことを仕事にするものいいけど、一番は自分が好きなことを仕事にできるのが幸せな生き方だと思う」というお言葉でした。
わたしは高校時代のときは数学が得意でしたので、漠然と「将来は数学の先生がいいのかな~」「でも本当に自分に合っているのかな‥?」と思ったりもしました。
しかし、祖父の介護をしている中で、看護師さんと一緒に祖父をお風呂に入れたりして、「こういった人のお世話をする仕事っていいな~♪」と自然に思うようになりました。
そういった事もあって、最終的にこの道に進む決意をしました。
ホント~に大変な道のりで、少~しばかりは後悔したこともありますが、この道を選んだからこそ、頑張り続けることもでき、良かったな~と思って生きています。
だから、もしあなたが、「自分は看護師になりたいけど、頭が悪くても看護師になれるのかな?」と思っているのでしたら、「諦めたりせず、今から頑張ってほしいな!」と素直に思います。
もしこの記事を読まれているのが、看護師になれるか悩んでいる人のご家族や友人でしたら、ぜひ「看護師目指してガンバレ~」とその方の背中を押してあげてくださいね♪
頭が悪くても看護師になれる理由
「頭が悪くても看護師になれるのか?」の質問に『看護師は努力次第で十分になれます』ということをお伝えしました。
なぜなのか、今からその理由を説明しますね。
大学には医学部や理工学部、法学部、経済学部といろいろな学部がありますよね。
その中で難関大学と言われるところは、どの学部も大抵は偏差値70を優に超えていきます。
看護師になるためには、いくつかの選択肢がありますが、その中で最も難易度の高い看護大学に入るとして、それでも偏差値は70も必要ありません。
つまり看護師には特別高い学力は求められていない訳です。
また看護師国家試験を例に考えてみましょう。
例年、2月に看護師国家試験が行われますが、その合格率は90%前後です。
試験を受けた人の90%が合格するということは、偏差値40の人でも合格することを意味しています。
つまり決して難しくはないのです。
実は‥ねこ太も中学生のときの偏差値は38でした、科目によっては偏差値28をとったこともあります‥。
友達には「白紙で書いても28は取れないよ!」とヤジられ、恥ずかしかったのをよく覚えています。
まだわたしより勉強が苦手な人も数人はいましたが、それでも学年でほぼ最下位でした。
しかし、本気で勉強すると決心してからは、本当に勉強をがんばりました。
わたしの場合、何度も挫折をあじわい、何度も何度も諦めかけましたが、周りの支えもあってがんばりつづけることができました。
その結果、成績は少しずつですが上がっていき、偏差値40はもちろん50‥60‥70‥と上げることもできました。
偏差値60くらいまでは、正しい勉強法と努力さえすれば、誰でも到達できると確信しています。
う~ん、そういえば‥看護学校の偏差値ってどれくらいなんだろう?
看護専門学校であれば、低い所だと偏差値45以下の学校も結構多数あります。
なので、わたしのように偏差値が40に届かないぞ~という人は、まずは偏差値45を目指して、そこに合格できるくらいの学力をつけることを目標にしていきましょう。
わたしのように学年でも最下位レベルという人にとっては、始めは苦労すると思います。
自分一人ではそこから抜け出すのが難しいという人は、まずは学校の信頼できる先生に相談してみるのも良いと思います。
勉強が得意になるための方法については、わたしの経験も含めていくつか記事を書いておりますので、もし良かったらご覧くださいね♪
>>「効果的な勉強法」
看護師になるための道
看護師になるための道を逆算して考えてみましょう!
看護師になるためには年に1回(2月)行われる看護師国家試験に合格しなければいけません。
そして看護師国家試験を受けるには受験資格が必要になります。
その受験資格を手に入れるための方法は、国が指定した学校を卒業する必要がありますが、その学校というのがいくつか種類がありますので、紹介していきますね!
ちなみにですが、法律によって看護師になるために必要な最低限の学習内容や量が規定されており、それは、大学にも専門学校にも‥どこにも同じように適応されます。
あとはその法律を踏まえつつも、各学校で独自の色を打ち出したりしていますので、そんなことも頭の隅に入れながら、以下をお読みいただければと思います。
5年一貫看護師養成課程校
1つ目は5年一貫看護師養成課程校で、高等専門学校(通称『高専』と呼ばれます)の1つです。ここは中学校卒業後に入る所で、高校と専門学校が合わさったような学校です。
感覚としては、高校に看護科があって、5年コースなんだな‥といった印象をわたしはもっています。
実は、中学卒業後5年で資格を取ることができるので、看護の高専は看護師になるための最短コースでもあります。
また高校卒業資格も与えられるため、大学への入学資格も得ることができます。
ただ数は少なく、各都道府県にある訳ではないので、もし興味のある方は、まずは近くにないか確認してみましょう。
もし、高専に入るのであれば、中学卒業までに職業選択しなければいけないというハードルはありますが、「余り大学には興味がないかな‥」「看護の道に進みたい!」「早く働きたい!」という方にはオススメです。
短期大学
短期大学は3年課程で、卒業することで看護師国家試験の受験資格が与えられます。
2年過程の短期大学もあったりしますが、それは准看護師の資格をすでにもっている人が看護師国家試験の受験資格を得るために通う学校です。
看護の短期大学の数はかなり少ないですが、メリットは看護専門学校と同様に、大学よりも1年早く看護師になれることです。
実は看護師歴の長~いねこ太は、今までに2つの中規模病院(看護師500名程度)で働いてきましたが、短期大学を卒業して看護師免許をとられた方と直接的には一回も会ったことがありません‥。
「実はそうだったんだ~」ということもあるかもしれませんが、余り「あの人は短大卒業だよ」などの話を聞かないので、やはり人数としても少ないのではないかと思います。
別に短期大学が悪い訳とかいうことでは全くありませんので、誤解しないでくださいね。
また卒業後は大学への編入もできたり、短期大学を卒業することで『準学士』の学位を得ることができます。
専門学校
看護専門学校は短期大学と同様に3(~4)年課程で、卒業することで看護師国家試験の受験資格が与えられます。
また学位としては専門学校を卒業するので、『専門士』を得ることができます。
大学への編入も可能で、一般的には大学3年次から編入できます。
今までは看護師になるための『一番メジャーな道』でした。
『一番メジャーな道』というのは、看護専門学校は今までは最も多い卒業生(看護師の卵)を輩出してきましたが、近年は大学に追い越され始めてきているということです。
実は看護の世界では、看護の地位向上やカリキュラム内容の多さから大学化(看護師の養成は大学が担っていこう!)が叫ばれています。
その流れを受けて、大学がどんどん新設されてきていたり、専門学校は3年制が一般ですが、4年制の専門学校も少~し出てきたというのが、実情です。
ねこ太は3年制の看護専門学校で教員をしておりますが、確かに学ばなければいけないことは多く、毎日朝9時から夕方16時まで授業があります。
時期にもよりますが、放課後も時々残って勉強したり、技術練習したりすることもあります。
なので、毎日学校が朝から晩まであって、年3回の長期休みがある高校と同じ様な感じだと思えばいいかもしれません。
看護専門学校の学生は確かに忙しいですが、意外と和気あいあいと楽しそうにやっています♪
高校卒業したら勉強から解放されて、「ゆっくり自分のペースで学べる~」と思っている人にとっては自由時間も少なく感じて「忙しいな~辛いな~」という思いになってしまうかもしれません。
わたしも看護専門学校を卒業しましたが、一般大学に進んだ友人は夏休みも多かったりして、悠々と学校生活を送っている印象でしたので、つい比べてしまい、「何で自分だけこんな辛いんだろう‥」と思っていました。
でも比べなければ、きっと何とも思いません。
中には、「看護学校は大変!」って聞いて覚悟してきたけど、「こんなもんか‥」といった感想を言う学生もいたりします。
大学
看護大学はこれからの主流になっていくことは間違いないでしょう。
看護大学は4年制になります。
ただこの4年間では看護師国家試験の受験資格だけでなく、選択制で保健師や助産師といったさらに一歩進んだ資格を取ることもできるのでは道が広がります。
さらに大学卒業の『学士』の学位も取得でき、その後は大学院の修士課程へと進むことも可能です。
そういった意味でのメリットも大きいと思います。
もしこれから「もっといろいろなことに挑戦したい!」という気持ちがあるのであれば、大学に行くことをオススメします。
以前は大学というと敷居が高かったですが、今はそんなこともなく、学力面でも比較的入りやすい看護大学(偏差値50前後)というのも、私立であれば沢山あります。
ただし、看護専門学校よりも若干ですが、お金もかかります。
必要であれば、奨学金制度などもあったりしますので、検討してみましょう!
*奨学金制度については下記の記事に載せておりますので、ご参照ください。
>>「看護系の大学と専門学校の違いと選択!偏差値、カリキュラム、学費、卒後の年収を比較!」
もう1つの看護師への道
今まで紹介してきたのが、大きな選択肢ですが、実はもう1つの道があります。
それは准看護師の資格をとってから、その後2年課程の短期大学、専門学校、高専(看護科)に通って、看護師国家試験の受験資格を得る方法です。
この場合だと高校卒業後に最短で4年で看護師になることができます。
年数は大学と一緒ですね。
もう少し詳しく説明すると、実は准看護師養成所の受験資格は中学校卒業です。
なので、試験も中学レベルということになりますので、かなり簡単と言われています。
また看護師国家試験は国家資格である看護師免許である一方で、准看護師は都道府県知事免許になります。
准看護師免許が都道府県知事免許といっても、他県に引っ越したら意味ないのかというとそういう訳ではありません。
全国どこに行っても通用します。
その他、准看護師免許に関する情報を以下にまとめましたので、ご覧ください。
もし将来的には上を目指す(「認定看護師・専門看護師になりたい!」「看護師長になりたい!」「教員になりたい!」「大学で研究したい!」)のであれば、看護師免許を取ることも考えておく必要があります。
どうしても勉強はこれから頑張るけど、いきなり看護師養成所(4年制大学、3年制の短大・専門学校)はちょっと厳しいという方は、まずは准看護師になるというのもオススメです。
そのまま准看護師でよいというのであれば、その道を進めばいいですし、やっぱり看護師になりたいというのであれば、勉強を頑張って看護師免許の取得を目指すのもよいでしょう。
看護大学・看護専門学校に入学してからが大変!?
実は看護学校に入ってからが勉強も含めてやらなければいけないことが多くて大変と思う人がいるのも事実です。
勉強が比較的得意な人でも、テスト以外にも宿題が多かったり、看護技術を身に付けるために練習したりするため、それなりに苦労をすることになります。
勉強が苦手な人にとっては、勉強が得意な人と同じことをするにしても時間も労力もさらに要するため、より過酷になります。
だからこそ、ある程度の学力をつけることが大切!です。
わたしは学生には偏差値60を目指すように言いますが、そのくらい学力がある人は、何をするにしても、比較的余裕をもってスムーズにこなしていきます。
なので、焦らなくていいので、自分の立ち位置から少しずつ上を目指して力をつけていきましょう!
このように考えると「頭が悪くても看護師になれるのか?」という疑問の答えとしては、「最終的にはある程度頭も良くないと難しい」という答えも正解かもしれませんね。
自分の少し先の将来のことも考えながら、決めていきましょう!
『あなた』ならきっとできますよ♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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