はい、こんにちは!ねこ太です。
本日はですね‥生物のタイプ(種類)について、一緒に勉強していきましょう。
まず生物と微生物の境目ってどこなんでしょう?
私たち人間はたくさんの細胞で一つの生命体を形成していますけれども、こういった生き物を多細胞生物というふうに言います。
それに対して、一個の細胞で生き物として存在している生き物を単細胞生物というんですね。
さらに一個の細胞の中をさらに見てみると、細胞小器官が入っています。
そういったものは単独で生き物として存在できるかっていうと、これだけでは生き物として存在できないんですね。
周りからエネルギーを得たりとか、子孫を残したりするってことができないわけですから、生物とは言えないわけですね。
またウイルスとかに関しては、学者によっても意見が分かれるとこなんですけれども。一般的にまだ生物としては認められていません。
なので、生物と生物の境目っていうのが‥ここなんですね。
生き物の最小単位は『細胞』ということになります。
原核生物と真核生物
次に、テキストにこういう図がね出てくるんです。
生き物っていうのは、原核生物と真核生物に分かれるよっていうことになってるわけです。
原核生物と言ったら‥単細胞生物だけなんです。
だけど、真核生物と言ったら、それは単細胞生物もあれば、多細胞生物もあります。
単細胞か多細胞かの違いでは、原核生物と真核生物を分類するってことができないんです。
じゃあ、この二つの違いって何でしょうか?
それはですね。ズバリ言えば‥『核』を持ってるのか持っていないのかっていうことになります。
で、ここでいう核っていうのは何かというと、これはですね高校の生物でも習ったと思うんですけども、生き物は子孫を残すためにDNAを持ってますよね。
私たち人間の多くの生物は、この核膜で包まれた状態の『核』を持っています。
本当の意味‥厳密な意味での『核』といえます。
それに対して、『原核生物』の場合は、よく見てみると核膜に包まれてない状態でDNAを持っているんです。
つまり‥細胞質の中にDNAがポンッとこ存在しているわけです。
これを‥まあ、まあ原始的な状態の『核』っていうように捉えて、『原核生物』というふうに言います。
それに対して真核生物の場合は、DNAを核膜に包んだ状態、つまり真なる『核』を持つ生き物ということで、『真核生物』といった言い方をします。
このように考えておくと、『原核生物』と『真核生物』が迷わなくなってきますね。
『原核生物』の代表的なものは細菌ですね。
あともう少し細かく言うと、まあ古細菌っていうものもあります。
いずれにせよで『細菌』という言葉が入ってくれば‥『原核生物』というふうに覚えておくといい訳です。
『原核生物』はすべて単細胞生物になります。
それに対して、動物や植物、真菌、原虫‥こういったものが、『真核生物』と言われるものになります。
細菌、真菌、原虫、ウイルス
では、一つ一つ順番に、見ていきましょう。
細菌
まず細菌です。
細菌というのは、原核生物で、単細胞生物でしたね。
そして、私たち人間は23組の染色体を持っていますが、細菌は1組の染色体しか持っていません。
それと‥すべての細胞は細胞膜で包まれてますが、細菌の場合は植物と同じように、細胞膜の外側にさらに細胞壁で包まれています。
細菌の例としては、乳酸菌とかね、納豆菌とか大腸菌とか、サルモネラ菌などがあります。
「〇〇菌」ってつくものがね多いかもしれません。
真菌
また次の真菌も細菌と同じ様に菌という言葉がついてきますよね。
だから、真菌の名前にも「〇〇菌」って出てくるものが多数あって紛らわしいかもしれません。
これは一つ一つ覚えていきましょう。
真菌の特徴は細菌と同じように細胞壁を持ちます。
真菌はたくさん種類があるんですけれども、ぜひ覚えてほしいのは二つあります。
一つは『糸状菌』と言われるもので、字のごとく糸状の長細い形をした真菌です。
これ一個一個が細胞がどんどん連なってこの形を取ります。
なので‥多細胞生物と言われるものです。
代表的なものとしては、水虫菌で、足のかゆみの原因になる真菌です。
それと、食べ物に生えてくるカビも糸状菌です。
世界初の抗生物質ペニシリンが見つかったのが‥アオカビでしたね。
あと食べ物のキノコも糸状菌からできています。
そしてもう一つ覚えてほしい真菌は何かっていうと‥それは『酵母菌』です。
酵母っていうと‥ビール酵母とか、イースト菌とかがあります。
ビール酵母はビールを作るのに、イースト菌はパンを作るのに必要なものです。
酵母菌の特徴は、糖をアルコールと炭酸ガスに分解することです。
【酵母菌の働き】
糖 ⇒ アルコール + 炭酸ガス
糸状菌は多細胞生物ですが、酵母菌は単細胞生物になります。
ビール酵母とか、イースト菌など私たちの生活に役立つものもあれば、逆に病気を引き起こすものもあるんです。
その代表的な酵母がカンジダ菌です。
カンジダ菌は、男性にも女性にも感染しますが、特に女性で問題になることが多いです。
女性の場合、膣カンジダ症になり、その症状として‥酒粕状のおりものが出てきます。
この酒粕状って言葉の代わりにカッテチーズ状っていう言葉もよく使われたりします。
酵母菌は、糖をアルコールと炭酸ガスに分解しますが、僕はこの酒粕状の酒っていう言葉とアルコールっていう言葉をつなげて覚えてます。
カンジダ菌は酵母菌 ⇒ 糖からアルコールを産生 ⇒酒粕状のおりもの
原虫
次は‥原虫です。
原虫は、細菌とか真菌と違って細胞壁がありません。
なおかつ、すべて単細胞生物です。
原虫を教科書で調べてみると、『原生生物』っていう言葉も出てくるんですね。
原虫と原生生物はどうちがうの?
よく分からない‥どうしよう‥。
原生生物って何かっていうと核を持つ真核生物で、動物と植物と真菌以外の生き物のことを全部ひっくるめて原生生物と言います。
その原生生物の中でも、他の生物に寄生したり、病原性のあるものを、原虫と言います。
なので、原生生物の中に原虫があるんだなっていうふうに覚えておけばオッケーです。
ゾウリムシとかねアメーバとか病原性を持たない原生生物で‥
赤痢アメーバ(主な症状は血便)や、トキトプラズマ(猫がよくかかり、抵抗力の弱いヒトにも感染する)が病原性を持つ原生生物‥つまり原虫となります。
ウイルス
そして最後にちょっとウィルスも触れておこうと思います。
ウィルスはDNAもしくはRNAといった形で遺伝情報を持ってるんですね。
このDNAやRNAを包む膜みたいな構造があるわけですね。
これをカプシドというふうに言います。
ウイルスによってはさらにその外側にね、こういうまたエンベロープっていうものを持ったりします。
遺伝情報を持つなら、生き物といえそうだけど‥。
確かにそうですね。ただ‥ウイルスだけでは増殖していくっていう力を持ってないんですね。
えっ、そうなんだ‥
なので、生物の定義によって、ちょっと判断が分かれるところですが、今のところは、生物として認められていません。
では、本日のレッスンも終わりにしたいと思います。
お疲れさまでした!
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