はい、こんにちは!ねこ太です。
本日はですね‥『核(細胞核)』について、一緒に勉強していきましょう。
ご存じの通り‥『核』というのはDNAを保管する場所ですよね。
でも、教科書には‥核の中に染色体があるって書かれていたりして、「あれっDNAと染色体って違うのかな?」って思う方も多いのではないでしょうか?
わたしも‥その辺の言葉について‥ハッキリと区別できてないかも‥。
ということで、まず‥少し高校生物の復習をしていきたいと思います。
復習(DNAと染色体)
正確に言うと‥DNAは細胞分裂するときに、23組46本の染色体へと変化するということなんです。
つまり、基本的には、DNAと染色体は同じものを指してるんです。
だけどちょっと、少し状態が違うわけです。
図を見てください。
まず一番左側の赤い糸のようなものがDNAだと思ってください。
このDNAが『ヒストン』というタンパク質に巻きついてい集合した状態を『ヌクレオソーム』と言います。
この『ヌクレオソーム』が集まって、ヒモ状になったものを『クロマチン』というふうに言います。
この『クロマチン』がさらに集まってXのような形になったものが『染色体』です。
染色体は酢酸オルセイン や 酢酸カーミンといった染色液に染まったことから、染色体と名付けられました。
もちろん、実際にはその元であるDNA自体も同様に染まります。
なので簡単に言えば染色体っていうのはDNAが折りたたまれて、まとまった構造だと思っていただければ良いです。
核の中の染色体
そして、染色体は常染色体が22組で、性染色体が1組なんですね。
常染色体 ⇒ 性別に関与しない染色体
性染色体 ⇒ 性差別に関与する染色体
この数をぼく自身がどう覚えてるかっていうと‥。
この真ん中にあるピラミッドを頭に思い浮かべて‥僕はですねこんな感じで覚えてます。
覚え方は自由です。
もし、今まで‥覚えても直ぐに忘れちゃうという人は良かったら参考にしてください。
そして、性染色体は、XX染色体とXY染色体があります。
XXだと‥女性、XYだと‥男性です。
覚え方のポイントは‥『Y染色体があれば男性』ということです。
このように覚えておくと応用が利きます。
性染色体異常
2つ例を挙げて紹介していきます。
この2つはとても有名で国家試験にもよく出るので、もしよかったらこの場でね覚えちゃいましょう!
クラインウェルター症候群
これはどのような染色体異常かというと‥性染色体が3つあって‥XXYなんです。
一見すると‥「XXだから女性かな?」と思うかもしれませんが、Yが入ってるんですね。
Yが入ってるので男性なんです。
ちなみに、このくらいフィルター症候群は、男性の500人に1人の割合でいて、最も多い性染色体異常と言われています。
ターナー症候群
もう1つは、『ターナー症候群』です。
これは、X染色体が一つなんです。
もしくは2つあっても‥その二つ目が一部欠損している、そういった性染色体異常です。
性別はですね、Y染色体がないので女性です。
出生女児の約1000人に1人いるというふうに言われていますので、少なくありません。
ということで‥『Y染色体があるかどうか』これが性別を分ける大切なポイントです。
ぜひこの覚えておきましょう。
核の構造
核は『核膜』で包まれた構造をしています。
核膜は1つの膜ではなく、『内膜』と『外膜』という2つの膜から成り立っています。
そして、その内膜と外膜を貫いて『核膜孔』という穴が開いていており、核の中と外で物質のやり取りをしています。
また、内膜・外膜共に‥リン脂質二重層できています。
リン脂質二重層って‥細胞膜がそうでしたよね!
核膜は‥細胞膜が2枚並んだような構造をしています。
言葉だけじゃなくて、図をイメージして頭に持っておくと忘れにくそうね♪
また核の中には‥DNAの他に『核小体』というものがあります。
図のように‥見た目は『目玉の黒目』ような感じです。
核小体とDNAは別のものなんですね。
核小体は別名『仁(じん)』とも言いますけれども、ここでは‥リボソームRNAを合成しています。
細胞の中に核小体は1個とは限りません。2~5個ぐらいあるときもあります。
あと‥膜構造もないようです。(現在も研究過程にあります)
というところで‥本日のレッスンも終わりにしたいと思います。
お疲れさまでした!
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