こんにちは!ねこ太🐈です。
今回は、PaO₂・SpO₂・SaO₂の3つについてバッチリ克服していきます!

この3つ『〇〇O₂』といった表記で似ていますけど、違いを説明できるでしょうか?

何となく分かるけど、説明はできないかな‥。
では、説明できるくらいの理解を目指して、バッチリ学んでいきましょう!
PaO₂・SpO₂・SaO₂に関する看護師国家試験類似問題を解いてみよう!

良かったら、力試しと思って‥わたしが作った看護師国家試験類似問題を解いてみてくださいね!
看護師国家試験類似問題
貧血(Hb7.0g/dL)で、体温36.5℃、血液pH7.4の場合、動脈血酸素飽和度(SaO₂)90%のときのPaO₂はどれか。
1.50 Torr
2.60 Torr
3.70 Torr
4.80 Torr

SpO₂とPaO₂って、どう違うんだっけ?

う~ん、Torrなんて単位あったかな?

うんうん、疑問を持つことは良い事ですよ♪
では‥この看護師国家試験問題を解くのはもちろん♪
授業のテストや臨床で活かせる知識を身に付けるために、これから一緒に楽しく『広げ学習』をしていきましょうヾ(≧∇≦*)/

『広げ学習』とは、気になったことなどを調べながら、広~く・深~く知識を身につけてい学習のことです。(by ねこ太)
PaO₂・SpO₂・SaO₂をバッチリ押える!
では、1つ1つ見ていきますが‥。
分かりやすく理解するために、まずはPaO₂とSaO₂を比較して覚えていきましょう!
SaO₂とは?
では、始めにSaO₂です。

SaO₂なんて、実習でも余り見かけないし、一番分かりにくそうだけど‥

一番分かりやすいですから‥大丈V(ブイ)です!

なんか寒気がしてきた‥。

昭和のノリね‥ちょっと引きますね‥。
SaO₂は英語で表記すると以下のようになります。
SaO₂(正確には‥arterial oxygen saturation)
S = Saturation(飽和度) a = arterial(動脈血)→ 動脈血の酸素飽和度

そういえば‥飽和度って何だろう?
飽和度とは下の図のように『どれくらい満たされているか』を表すものです。


じゃあ、SaO₂(動脈血の酸素飽和度)ってどういう事かな?
先程の例ではコップが容器で、水が中身でした。
それを対比させてみると‥
SaO₂(動脈血の酸素飽和度)では動脈血のHbが容器で、酸素が中身という事になります。

ここでのポイントは、『動脈血のHb(ヘモグロビン)』という事です。

つまり、言葉で表現すると‥以下のようになります。
SaO₂(動脈血の酸素飽和度)
酸素がどれだけ動脈血の中の赤血球の中のHb(ヘモグロビン)と結合しているか、その割合を表したもの
SaO₂(動脈血の酸素飽和度)はどうやって測定するかというと‥。
動脈から血液を採取して、動脈血液ガス分析(ABG)を行って調べる事で分かります。

医師が患者さんの動脈に針を刺して血液を採取しないと分からない値という事です

それって手間もお金も‥何より患者さんの負担が大きいですよね。

だから‥余り見かけないのか!!
PaO₂とは?
では次に、PaO₂です。
英語で表記すると以下のようになります。
PaO₂(正確には‥arterial partial pressure of oxygen)
P = Pressure(圧力) a = arterial(動脈血) → 動脈血の酸素分圧
つまり日本語でいうと、 動脈血酸素分圧という事になります。
実際にどういうことか説明します。
動脈血酸素分圧とは‥動脈血の血漿中に溶け込んでいる酸素(O₂)が、どれくらい血液から外へ出ようとしているかを表す圧力のことをいいます。

ここでのポイントは、『動脈血の血漿』という所です。
先程のSaO₂では『動脈血のHb(ヘモグロビン)』でしたね。

動脈血の血漿の中にも酸素は溶けていたんだ‥。
血液中の酸素は、2つの形で存在しています。
1つは、Hb(ヘモグロビン)と結合している形で、もう1つが血漿に溶けている形です。
でも、割合は随分違います。
Hb(ヘモグロビン)と結合している酸素 → 99%(圧倒的に多い)
血漿に溶けている酸素 → 1%(すごく少ない)

これからも分かるように酸素を全身に送り届ける機能の大部分はHbが担っている事になります。

それなら‥あえてPaO₂(動脈血酸素分圧)が分からなくても、SaO₂(動脈血酸素飽和度)が分かればいいんじゃない?

でも実習に行ったりすると、臨床ではPaO₂(動脈血酸素分圧)が良く出てくるよね‥。

すごく大事な所に気づきましたね!!
実は、こんな関係があります。


う~ん、つまりどういう事なの?

簡潔に言うと‥こういうことです。
PaO₂が低い(血漿中の酸素の圧力が低い)
→ Hbが酸素をつかみにくい
→ SaO₂も低下
PaO₂が上がる(血漿中の酸素の圧力が高い)
→ Hbが酸素をつかみやすくなる
→ SaO₂が上昇
ここから、次のような事が言えます。
PaO₂が分かる
↓
血漿中の溶解酸素の状態が分かる
↓
Hbがどれくらい酸素と結合しているか(SaO₂)を推定できる(相関関係がある)

また、感覚的な理解で良いので、次の事を頭の中に入れておきましょう!
Hb → 酸素を実際に大量に運ぶ「主役」
血漿 → 酸素を肺からHbへ・Hbから組織へ受け渡す「中継地点」

中継地点である血漿に酸素が沢山ある(PaO₂が高い)と、主役であるHbも沢山酸素を受け取りやすい(SaO₂も高くなる)ってことですね。

流石‥カン子さん、バッチリ理解できましたね!
一般的な状態では、PaO₂とSaO₂は以下のような相関関係があります。
| PaO₂ | SaO₂の目安 | ポイント |
|---|
| 100 Torr | 約97〜100% | 正常域 |
| 80 Torr | 約95% | 重要 |
| 60 Torr | 約90% | 超重要 |
| 50 Torr | 約80〜85% | ここから急に低下 |

ここで、ぜひ覚えてほしい事が2つあります。
① SaO₂の正常範囲は 95~100%
一般に、SaO₂が95%以上であれば正常範囲と考えます。
上の表でいうと‥SaO₂は95%以上 = PaO₂が約80 Torr以上という事になります。
そして、SaO₂が90%の場合、PaO₂で60 Torrで、これが最も重要です。
② そしてSaO₂とPaO₂の関係で最も重要なのが「90-60」
上の表でいうと‥SaO₂ 90% = PaO₂ 約60 Torr
一般的に、このあたりを下回る場合は低酸素血症への対応が必要となり、酸素投与を検討・開始する目安の一つになります。
SpO₂とは?
では、最後のSpO₂です。
ここまで勉強してきた皆さんには‥楽勝です♪
『SpO₂』は『SaO₂』と似ていますね。
SpO₂(正確には‥peripheral oxygen saturation)
S = Saturation(飽和度) p = peripheral(末梢の)→ 末梢の酸素飽和度
つまり、指やおでこなどの末梢部位にセンサーを付けて、動脈血の酸素飽和度を非侵襲的に推定したものです。

SaO₂は動脈血を採って測定するから‥侵襲的だけど、SpO₂はセンサーを付けて測定するから身体に優しい(非侵襲的)のか。

その通りです。実は末梢の動脈血を採血する訳ではないんです。
先程のPaO₂とSaO₂の相関関係に『SpO₂』も追加してみましょう!
| PaO₂ | SaO₂ | SpO₂ | ポイント |
|---|---|---|---|
| 100 Torr | 97〜100% | 97〜100% | 正常域 |
| 80 Torr | 約95% | 95% | 重要 |
| 60 Torr | 90% | 90% | 超重要! |
| 50 Torr | 80〜85% | 80〜85% | ここから急に低下 |

やっぱりSaO₂とSpO₂は同じ値なるのね!
SpO₂はセンサーを付けて測定しますが、この時に使用する機器がパルスオキシメータ―です。
なので、SpO₂の『P』は正しくは『peripheral(末梢の)』ですが、『パルス(pulse)』と関連させて覚えてもいいかもしれません。
ちょっと余談
ここで、1つ考えてみたいことがあります。
ある患者さんがHb=5g/dLと貧血のある人で、PaO₂・SpO₂・SaO₂の3つが全て正常範囲だったとします。
この時、患者さんのバイタルサインを測定した看護学生はどんな事を考えるでしょうか?

そりゃあ、呼吸はしっかりできているからOKと思うんじゃないの?

その通りですね。でももう1つ考えてほしい事があります。
それは‥『酸素を運ぶHbそのものが少ない』という事です。
患者さんは呼吸器に問題がなく、肺で十分にガス交換ができたかもしれません。
でも、そもそも酸素を運ぶHbが少なければ身体の各組織に十分な酸素を届けることができないのです。
本質的にはそこが重要です。

だから、看護師さん達は、息切れや疲労感など、全身状態をよく観察して生活に影響が出ていないかアセスメントしているのか。
PaO₂・SpO₂・SaO₂の3つをバッチリまとめる
では、まとめです。
以下のポイントをしっかり押さえておきましょう!

一番始めの文字に着目して、『P』は『プレッシャー:圧力』、『S』は『サチュレーション:飽和度』という事を押さえておきましょう!
PaO₂・SpO₂・SaO₂に関する看護師国家試験類似問題の解説
貧血(Hb7.0g/dL)で、体温36.5℃、血液pH7.4の場合、動脈血酸素飽和度(SaO₂)90%のときのPaO₂はどれか。
1.50 Torr
2.60 Torr
3.70 Torr
4.80 Torr
この問題は実は「酸素解離曲線」についての理解も必要となってきますが、それは『酸素解離曲線をバッチリ押える』(現在作成中)で解説していきますので、良かったらご覧ください♪
体温36.5℃・pH7.4というのは、人の身体の状態としては、標準的な条件です。
なので、余り考えずに一般的にPaO₂とSaO₂の関係を考えていけば大丈夫です。

でも貧血(Hb7.0g/dL)というのは病的で特殊な状態じゃないですか?

その通りですね。ただ貧血があってもPaO₂とSaO₂の関係は変わりません。
なので、一般的な知識を問われている問題として解いていきましょう!
SaO₂ 90% (Hbの90%が酸素と結びついている)のときは、 PaO₂ 約60 Torr(血漿の中に溶けている酸素の分圧は60Torr)でしたね。
ということで、答えは『2.60 Torr』です。
さいごに♪
長くなってしまいましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました!
PaO₂・SaO₂・SpO₂は、似たような見た目で、最初は少し混乱するかもしれませんね。
でも大丈夫です♪
「PaO₂は酸素の圧力」「SaO₂・SpO₂は酸素の飽和度」という基本を押さえながら、何度も復習していけば、少しずつ理解が深まっていきます。
最初は、忘れては覚えるの繰り返しでOK!
忘れてもめげずに、何度でも復習していきましょうね!
看護師国家試験の合格🌸に向けて、これからも一緒にがんばっていきましょう!


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